2004年7月山行記録

6.広河原より北岳(3192m)

Date:2004年7月18日(日)〜19日(祝)[1泊2日]
Party:栗本俊和単独
Time:
◆7月18日(日)/雨→曇り
自宅350=440談合坂SA(朝食:ラーメン)505=540甲府南IC=620中富635=800広河原830ー1035二股(2250m、おにぎり1個)1045ー1120(2450m、昼食:おにぎり+みそ汁)1145−1220沢から別れる1228−1255八本歯のコル(2900m)1303ー1325北岳分岐(3000m)1330-1405北岳山荘(泊、2900m)
◆7月19日(祝)/霧雨→曇り→晴
北岳山荘545−間ノ岳に向うがすぐに引き返すー北岳山荘600−645吊尾根分岐(3100m)−700北岳頂上(3192m)720−800八本歯のコル808−920二股942ー1055広河原園地(昼食:パン+みそ汁+鮭缶詰)1115−1120広河原駐車場1140=1330甲府南IC入り口手前GS(ガソリン給油、洗車)1345=渋滞=1450談合坂SA1505=事故・渋滞=調布IC=1820自宅
(d=往復397km)
Notes:
北岳へは、1970年11月、大学生の時に行って以来34年ぶりになります。その時は、11月初旬の連休で新雪の北岳に池山吊尾根から入り、間ノ岳、農鳥岳までの白根三山の縦走をして、奈良田へ下山した。天気が良くて、新雪の三山を心ゆくまで眺めることができた。
但し、北岳バットレスは八本歯の頭あたりから少し見ただけで、今回の山行はバットレスを眺めることを主目的にして計画した。
計画は、広河原から入り、大樺沢左俣を登り、天気が良ければ、北岳経由北岳山荘泊りとし、2日目間ノ岳を往復して、北岳経由左俣を下山する。要するに、行きも帰りもバットレスを眺めることができる設定とした。
ところが、夜叉神峠からの南アルプス林道は道路崩壊のため閉鎖されていて、やっと17日から開通したが、乗り入れはバスのみで、マイカーは入れない。やむなく、かなり遠回りになるが、早川町、奈良田経由の南アルプス公園線から入ることにしたが、これも道路状況などから時間通行止が実施されている。
入山は、4〜10、13〜14、18〜19時、下山は11〜12、15〜17、20〜21時であり、朝の入山は問題ないが、帰りは、15〜17時に下山と計画して入山することにした。
また、当初は3連休の初日の17日入山で計画していたが、天気が思わしくないので、1日延期して18日の入山となった。

18日朝、4時出発予定の10分前に自宅を出発できた。道路も空いていて天気もまずまずで、問題なく甲府南ICで降りて市川大門、鰍沢、早川、奈良田経由で広河原に8時に到着できた。
ただし、天気の方は山に入ってくるにつれて悪くなってきて、奈良田からの林道は昨夜からの雨で水溜まりのいっぱいある悪路となっていて、広河原では小雨が降っていた。広河原の駐車場はやはり一杯でなんとか道路脇に駐車場所を確保した。
歩きだしは8時半。雨具の上を着ての出発だ。天気はだんだん快方に向うとの予報であったが、途中から雨足が強くなってきて、傘もさした。
二股の手前あたりで雨は止んできて、徐々に快方に向う気配が見えてきた。ただし、上部は雲、ガスの中で見えない。
二股で休憩し、それから30分程登った2450m地点で昼食とした。連休2日目で登る人、降りる人共に多い。下左の写真は、ここで撮った。左に大樺沢の雪渓、上部はガスの中に入っていく様子がわかります。

大樺沢左俣2450m地点、 北岳山荘前、 北岳山頂(3192m)

昼食場所から1P登った所で、沢から別れ尾根にとりつく。八本歯まで40分の表示がある。ここからは、危険な場所には階段が取り付けてあり、階段登りが増える。
八本歯のコルでガスの中に入る。降りてくる人が北岳山頂は風が強いと伝えてくれる。北岳山荘へのトラバース道を選び、途中風が少し強い場所もあったが、2時5分に北岳山荘に着いた。途中、高山植物がきれいに咲いていた。
山荘の宿泊受付に行列ができている。1泊2食付き7700円、畳一畳に2人(増えれば、3人になるとの話であったが、結局一畳2人まで)であったが、それほど窮屈ではなかった。
同室者に60才台の100名山蒙者が3名いて、北海道から回ってきて今日が21日目だとか、鳳凰三山とか八ヶ岳の日帰りの話とか、いろんな話が聞けた。
夕方、少しガスが晴れて、東の方向に山梨の市街と富士山が顔を出してきた。それでも上空には黒い雲があり、良くなったとは言い切れない情況であった。
夕食は山小屋にしては、かなり良い方だと感じた。焼き魚、肉などバラエティーのある盛り付けであった。7時前のテレビ天気予報では、北岳では、朝、霧雨/曇りで、だんだん良くなるとの事、8時消灯。

19日4時過ぎに起きてみるが、外はガスっていて霧雨。5時朝食、100名山蒙者たちは弁当をもらって、間ノ岳に向けて既に出発。
私の方は一応、間ノ岳へ向う予定ながら、あまり気乗りがしない。5時45分、間ノ岳へ向けて出発するが(上中写真は出発前の北岳山荘前)、稜線に出て、横殴りの雨、風と視界の悪さに、直ぐに引き返すことにした。(2度目だし、わざわざ往復することもない)
6時に北岳山荘を再出発し、北岳へ向う。稜線上は風が吹くが、歩けない風ではない。ちょうど1時間で頂上に着いた。山頂では写真を撮るのが唯一の仕事で、標識の前は行列ができている。私も、あちら、こちらでシャッターを押していただいた。(上右、下左の写真、北岳山頂)

北岳山頂(3192m)、 ミヤマオダマキ、 ヤマオダマキ(笹ケ峰6/26)

下山は吊尾根分岐から八本歯のコルへ向う。途中、風も止み、高山植物の写真を撮っている人の横で、自分も写真を撮り、花の名前を聞いてみる。花は詳しくないのですが、今回は風景写真が少ないので、花の写真を入れます。
黄色のミヤマキンバイ(下右)と紫色のミヤマオダマキ(上中)です。ミヤマオダマキと聞き、先月行った妙高笹ケ峰での紅色のヤマオダマキ(上右)を比較のために入れておきます。
同じオダマキといっても、高山での10〜20cm高のミヤマオダマキと亜高山での50〜70cm高のヤマオダマキとは大分違う感じでした。


八本歯のコルで雨具上下を脱いだ。下に降りてきて、天気は良くなってきた感じで、向かいに見える鳳凰三山の観音岳の頂上が見えてきた。二股では、日焼け止めクリームを塗るくらいに晴れてきた。その下で振り返って、バットレス下部の写真を収めた。(下左写真)

左:大樺沢、右:バットレス下部、 ミヤマキンバイ

11〜12時の車の通行時間に合わせて下山してきて、11時少し前に広河原に着いた。園地で軽い昼食の後、11時40分に出発した。

林道は対向車もいないので、気楽に下れる。奈良田からの道も空いていて、気持ち良くドライブできる、少し暑いのが難点だが。国道52号線を北上し、鰍沢から市川大門を経由して、給油と洗車のため、甲府南IC近くのGSに立ち寄った。車は水溜まりからの泥でドロドロになっていた。
中央高速は既に渋滞が始っていたが、談合坂SAを出るところ、本道に入るところから凄い渋滞が始り、事故が2箇所であり、結局帰宅できたのは18時20分。広河原を出てから6時間40分と、今日は山を歩いているより長い時間を車の中で過すことになってしまった。
結局、この3連休は山(3000m)の天気は、良くなかった。バットレスも見えなかった。下界では、福井豪雨とかが新聞のニュースとなっていた。

トップへ戻る