2004年8月山行記録

7.美濃戸より阿弥陀岳(2805m)、赤岳(2899m)

Date:2004年8月20日(金)[日帰り]
Party:栗本俊和単独
Time:
◆8月20日(金)/下界は晴、八ケ岳では2500m以上は雲の中
自宅500=625双葉SA(朝食:かき揚げそば)655=小渕沢IC=745美濃戸(赤岳山荘駐車場1760m)800ー美濃戸山荘805ー959行者小屋(2340m)1006ー1055阿弥陀中岳のコル1101−1129阿弥陀岳(2805m)1140ー1219中岳赤岳のコル1225ー文三郎分岐1240ー1250キレット小屋への分岐1255−1315赤岳南峰ー1325赤岳北峰(2899m、昼食:おにぎり+わかめスープ)1355−1410文三郎分岐−1501行者小屋1516−1651美濃戸(赤岳山荘駐車場)1705=小渕沢IC=1830談合坂SA(夕食:かつカレー)1915=調布IC=2055自宅
(d=往復356km)
Notes:
8月の土日はどこも混んでいるし、時間がとれそうにもなく、山に行けないかもと最初思っていたが、少し事情が変わり、急に平日に休めそうになり、前日になって適当な山と捜して、20日(金)に八ヶ岳(阿弥陀、赤岳)に日帰りで行くことにした。
金曜日なら美濃戸まで車で入れるだろうし、足慣らしには(岩稜歩き、9月に穂高縦走予定を意識して)日帰りでちょうど良いコースになると思われた。 計画は、行者小屋からまず阿弥陀岳に登り、そして中岳、赤岳と登り、下山はまだ通っていない文三郎道をとることにした。
前回の八ヶ岳は、ちょうど10年前の残雪期、即ち1994年5月の連休だった(単独行)。1日に、美濃戸から入山し、行者小屋から雲の中、地蔵尾根を登り、稜線では猛烈な風の中、赤岳天望荘に潜り込んだ。2日は、悪天で沈澱の予定が、一時の隙間をついて赤岳の登頂を済ませ、天望荘に連泊となった。3日は天気が徐々に回復し、横岳から硫黄岳を縦走し、赤岳鉱泉に下山した。
そんな訳で、まだ登っていない阿弥陀岳に登るのが第1目的、そして、10年前の時、雪崩遭難でヘリコプターがよく飛んだ文三郎道のトラバースルートを眺めるのが第2目的とした。いや、第1目的は、阿弥陀、赤岳の登りで出あう岩稜歩きを楽しみ、9月の足慣らしとすることかもしれない。

20日朝、5時に出発。天気予報は下界は晴れ、日本海を台風が通過した影響で風は強い、東京では最高気温37℃まで昇ると予想していた。
高速道路は、平日のため空いている。双葉SAまで順調に来て、朝食。小渕沢ICで降りて、八ヶ岳公園道路(はちまき道路)を通って美濃戸口へ。美濃戸口から山道に入り、美濃戸の赤岳山荘の駐車場に車を入れた。
半分も駐車していない。おばさんが駐車代\1000/日を取りにきた。日帰りですと答えて、1000円を渡した。


8時に歩きはじめ、美濃戸山荘のところから柳沢南沢に入り、沢からはなれていた道が右岸から左岸に渡るところで休憩した。その後は何回か沢を渡り、2200mあたりで水はなくなり、石ころの河原歩きで道は平坦になり、しばらくして行者小屋に到着する。
下の写真は、2100〜2200m付近で出逢った花です。本などで調べて、名前を入れてみました。

シシウド トリカブト カイタカラコウ

行者小屋からは、文三郎道とはすぐに別れて、阿弥陀中岳のコルを目指す。2500mからは雲の中に入り、赤岳も文三郎道も何も見えない。登りらしい道になると元気がでるのは、富士山トレーニングの好影響か?何組かを抜いてコルに到着。
コルからは岩稜登りで何も見えないが楽しい。風はそんなになく、阿弥陀岳頂上はガスの中。赤岳方面が晴れるのを待つが晴れそうにない。天気ばかりはしょうがない。(下左写真、阿弥陀岳頂上)
岩稜を下り、コルから中岳を越えて、中岳赤岳のコルに向かう。ここは風が強く吹いている。中岳赤岳コルで雨着上下を着る。天気が良くなりそうで、一瞬の晴れ間に赤岳が顔を出す。 (下中写真、赤岳が見える)
文三郎道と合流し、岩稜登りのはじまりでキレット小屋分岐を分け、 (下右写真、赤岳頂上への岩稜) 岩場登りを何分か続け、稜線に出て、すぐに赤岳南峰に達した。暑くなり雨着は脱いだ。

阿弥陀岳頂上(2805m) 赤岳が見える(中岳赤岳コルから) 赤岳頂上への岩稜

南峰には、一等三角点と赤岳神社のりっぱな祠がある。(下左写真)
北峰にまわると、赤岳頂上小屋がある。時々晴れ間がのぞくようになったが、良い写真はとれそうにない。頂上小屋をバックに写真を撮ってもらう。(下中写真、赤岳頂上)
下山は、登ってきた岩場を冬にアイゼンを着けた状態を想像しながら下る。文三郎のトラバースは、やはり雪崩の起き易い場所と納得した。
文三郎道は、はしごや階段で整備が行き届いている。だんだん晴れてきて、途中からは阿弥陀岳の頂上も見えだした。
行者小屋に着くと、上も完全に晴れて良い天気になった。名残りおしいが、下山とする。(下右写真、行者小屋から赤岳を望む)
途中1回、沢で休憩して、美濃戸の駐車場に5時前に帰り着いた。

赤岳頂上、赤岳神社 赤岳頂上(2899m) 赤岳を望む

5時過ぎに出発し、来た道を戻り、小渕沢ICから中央高速に入り、談合坂SAで夕食を摂った。
自宅帰宅は9時前。小仏トンネル手前から13kmの渋滞であったが、夕食時間(45分)を含めて4時間以内で収まった。やはり平日であったからだろう。
天気は今一つさえなかったが、八ヶ岳の日帰りも十分可能とわかり、今後のレパートリーが増えそうだ。また岩稜歩きは楽しかった。

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