2004年9月山行記録

8.新穂高より西穂高、ジャンダルム、奥穂高(3190m)

Date:2004年9月2日(木)〜4日(土)[2泊3日]
Party:栗本俊和単独
Time:
◆9月2日(木)/曇→雨
自宅650=810初狩PA820=920諏訪湖SA(朝食:みそラーメン)950=松本IC=1120平湯(休憩)1140=1215新穂高駐車場(d=287km)1305ー1315新穂高バス停(登山届)1320−1320ロープウェイ新穂高温泉駅1345=1410西穂高駅(2156m)1425ー1530西穂山荘(2385m)
◆9月3日(金)/晴
西穂山荘440ー540西穂独標550ー655西穂高岳(2908.6m)710ー818間ノ岳(2907m)827ー902天狗岳(2909m、おにぎり1個)920ー天狗のコル938−1103ジャンダルム(3163m、昼食:おにぎり1個+みそ汁)1135−1202ロバの耳下1205−1235奥穂高岳(3190m)1325−1350穂高岳山荘(2996m)
◆9月4日(土)/曇→雨
穂高岳山荘600−815重太郎橋825−908白出小屋925−1000穂高平小屋1010−1053新穂高バス停(昼食:ビール、山菜うどん)1150ー1200駐車場ー深山荘(露天風呂)−駐車場1340=1440道の駅、風穴の里1500=1600諏訪湖SA1630=1745談合坂SA1850=1920石川PA1940=2035自宅
(d=往復571km)
Notes:
9月初旬に穂高に行くことを計画した。まだ登っていない西穂から奥穂間を登ることと、毎日HPに美しい写真を掲載している南岳山荘に泊まることを組み合わせて、次の計画を立てた。
9/3金;自宅=新穂高〜西穂山荘、9/4土;〜西穂〜奥穂〜穂高岳山荘、9/5日;〜北穂〜キレット〜南岳山荘、9/6月;〜新穂高=自宅
ところが、1日の天気予報によれば、晴れそうなのは3日(金)のみということで、急遽予定を1日早めて、2日に入山、3日に西穂〜奥穂間を通過、4日天気良ければ南岳へ、悪ければ白出沢下山とすることにした。

2日朝は、7時前に出発、初狩PA、諏訪湖SA、平湯で休み、新穂高駐車場に12時過ぎに着いた。諏訪湖あたりから雨が降り出し、新穂高ではかなりの雨になっていた。登山者用駐車場への入り方がわからず、バス停まで行き、人に聞いて600m程戻った深山荘対岸の川べりの駐車場に落ち着いた。
雨のため、出発準備も車内でゆっくりと時間がかかった。


傘をさしてバス停に向かい、登山届を提出し、ロープウェイ乗り場に着いた。13時15分発が出たばかりで、45分発まで待った。ロープウェイに乗った登山者は自分ひとり、西穂高駅に14時10分着。
雨具上下を着て、傘をさして、出発。少し良くなる気配がみられ、西穂高岳もうっすらと見えている。15時30分に西穂山荘に到着。
1泊2食、8800円、朝食は弁当にした。濡れた雨具他を乾かす。部屋は4人部屋で、一人フトン1枚あたり、ゆったりとしている。最終的にこの部屋の人は4人とも単独行で明日奥穂まで行くことが解った。
夕食後、日の入りの頃から晴れてきて、焼岳、乗鞍などが見えだした。

3日は、月の光で目が覚め、予定より早く4時に起床。朝食は持参のパン1個ですまし、4時40分にライトを点けて出発。夜明け前で、風も少しあり寒さを感じる。陽が昇るまでと言い聞かせ歩く。1時間ほどで西穂独標に着いた。 左下の写真は、西穂独標への登りの途中で、焼岳と乗鞍岳を望む。
独標からはピラミッドピークなどを越えて、また1時間ほどで西穂高岳の頂上に着いた。以外に早く着いた気がする。中下写真は、西穂高岳頂上で。
これより核心部に入っていくが、赤石岳を経て、間ノ岳までも鎖場を含んで1時間強で到着。目の前に奥穂高岳が圧倒されるスケールでそそり立つ。右下写真は、間ノ岳より奥穂高を望む。

焼岳と乗鞍岳を望む 西穂高岳(2908.6m) 間ノ岳より奥穂高を望む

天狗岳(天狗の頭)は、右上写真で右手前に見えているピークで、間ノ岳とほぼ同じ高さのすぐ隣のピーク。一旦、間天のコルに下り、稜線を何個かピークを越えて天狗岳山頂に到着。ここで山荘の弁当から、おにぎり1個とおかずを半分食べた。おいしかった。
天狗のコルに降りる所の鎖場が垂直に近く、難儀している人がいた。天狗のコルは通過。ここからは岳沢ヒュッテに下れる。
畳岩の長い登りにかかる。快適な岩登りの場所とルンゼのザラザラの場所とが混在している。ペース配分を守って登っていると、突然目の前に壁のような岩峰に出会った。ピークには人がいる。ジャンダルムだった。
ジャンダルムの登りは、ボルトと鎖の懸かった斜面で特段問題になる場所はない。5分程度で頂上に着く。昼食とする。残りのおにぎり1個とおかず半分とみそ汁。天気は良いし、見晴らしも良い、そして暖かい、最高の気分に浸った。頂上には、同室だった28才の若者と二人、お話をしながら過ごす。下左写真、ジャンダルム頂上で、バックは奥穂高。
下りは、登った所を下り、信州側の迂回路を行くと、すぐにジャンダルムの北側に出る。 下右写真、ジャンダルムのアップの写真、飛騨側が日陰なのが残念。

ジャンダルム頂上で(背景は奥穂)、 ジャンダルム(3163m)

次のロバの耳は飛騨側を下る。下りきると、馬の背が目の前に現れる。馬の背は、ナイフエッジとなった岩稜だ。今日は風もないので、快適な登りだ。下左写真、馬の背。
馬の背を過ぎれば、奥穂まで難所はなく、12時35分に奥穂高岳の頂上に着いた。かなり予定より早いので、大休止とする。 下中写真は、奥穂高岳頂上の祠前で。 下右写真は、奥穂から北穂、槍ヶ岳方面を望む。

馬の背 奥穂高岳頂上(3190m) 奥穂から北穂、槍を望む

常念、大天井、燕、槍、から立山、薬師、黒部五郎、笠と今日は見晴らしが良い。ただ富士山は見えない。下る前にジャンダルムを写真に収める。下左写真は、奥穂高からのジャンダルム。
穂高岳山荘で涸沢まで下る彼と別れ、一人チェックインした。
ビールで同室になった人と談話室で山のおしゃべりをする。
7時前の天気予報で、明日は曇りのち雨の予報。白出沢下山とする。

5日6時出発。白出沢を下りだせば、雲からもはずれ、風もない。ゴロゴロ、ガラガラの道をひたすら下る。重太郎橋で沢とも別れ、白出小屋、穂高平小屋を経て、新穂高バス停に戻った。
村営食堂でビールと山菜うどんで昼食とした。そして、少し歩いて、駐車場に戻った。
着替えを持って、対岸の深山荘の露天風呂に入りに行く(500円)。なかなか良い露天風呂だった。女性用はもちろん囲われているが、男性用は、対岸、及び橋から見える。風呂は3段に別れていて、川にも入れる。但し、石鹸、シャンプーは禁止なので、体を洗いたい人には不向きかもしれない。 下中写真は、深山荘入り口のかじか橋。  下右写真は、川のそばの露天風呂。

奥穂からのジャンダルム 深山荘入り口の橋 深山荘の露天風呂

13時40分に新穂高を出発した。ぽつりぽつりと雨が降り出したと思ったら、ザーと降ってきて、また止んだりと降り方は断続的。道の駅「風穴の里」、諏訪湖SA、談合坂SA、石川PAで休憩した。今回は小仏峠の渋滞はなかったが、調布IC付近で事故渋滞が起きていることが談合坂SAでわかり、談合坂SA、石川PAでは渋滞解消待ちの休憩となった。疲れもあり程よい休憩となった。自宅へは、20時半着。

南岳までは行けなかったが、3日の晴天を有効に利用して、西穂〜奥穂のハードなルートを快適に登れれ、充実した山行となった。このルートは難コースに数えられるが、少しの岩の経験があれば、そんなに難しい所もなく、快適な岩場歩きができる貴重なルートだと思う。
ただ、60才台の人には、途中でバテかけている人がいた。岩場の登り下りは、時間以上に相当に体力的に消耗する。また、若い人で、荷物をいっぱい持って苦労している人がいた。荷物は最小限に絞って、快適な岩場歩きを楽しんでもらいたいと感じた。


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