2006年3月山行記録

4.千畳敷から木曽駒ケ岳(2956.3m)

Date:2006年3月20日(祝)[日帰り]
Party:栗本俊和単独
装備:ピッケル、アイゼン12本歯
Time:
◆3月20日(祝)/晴
自宅510=640双葉SA(朝食)705=800駒ケ根IC=808菅の台バスターミナル駐車場(d=234.5km)813=バス=843しらび平駅(1661.5m)900=ロープウエイ=910千畳敷駅(2611.5m、アイゼン装着)940ー1035宝剣山荘前(2860m)1040ー1053中岳(2925m)−1100頂上山荘前コル1105ー1122木曽駒ケ岳(2956.3m)1132−1210宝剣山荘1220−1250千畳敷駅(アイゼン脱着)1255=ロープウエイ=1305しらび平駅1310=バス(昼食)=1345菅の台バスターミナル駐車場1355=1435中央道原PA(写真)1445=1510双葉SA(給油)1530=1605談合坂SA1620=1640石川PA1650=渋滞=1720調布IC=1815自宅
(d=往復470.9km)
Notes:
この飛び石連休は、19〜20日の1泊2日で西穂に行こうと考えていたが、19日、日曜日の天気が思わしくないので(冬型が強まり、特に風が強くなる)、20日の日帰りで中央アルプスの木曽駒ケ岳へ登ることに変更した。どちらのコースもロープウエイを使い2900mの冬山の世界に、途中を省略して入ることができる。

11日に登った編笠山の時は、中央高速で天気が悪かったが、今日は一転して天気が良い。まず、富士山がきれいに望めるし、次に、南アルプスの甲斐駒ケ岳が美しい。そして、続いて八ヶ岳が美しく望めるようになった。双葉SAで写真を撮る。電線が邪魔している点が難であるが、美しく輝いている。(左下写真)。
八ヶ岳PAにも立ち寄り、写真だけを撮る。先日の編笠から年末の前三ツ頭の稜線をじっくり観察する。(右下写真)。
実はこの時、阿弥陀岳では遭難があり、3人が凍死という痛ましい事故が発生していた。

編笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳
(左から、双葉SAにて撮影)
編笠、権現、前三ツ頭
(左から、八ヶ岳PAにて撮影)

駒ケ岳ロープウエイは、この時期、1時間に1本の運行で菅の台バスセンター8時13分発の一番バスが連絡している。このバスに乗るつもりでいたが、写真を撮っている間に時間が押し迫り、バスセンターに着いたのは、バス発車の5分前であった。慌ただしく荷物をまとめてバスに乗り込む。登山者は10人位。
千畳敷駅では、登山届の提出がきっちり確認される。これは、以前の雪崩遭難以後厳しくなったのであろう。千畳敷カールを横切る道は雪崩の恐れがあるから通行禁止で、一旦、少し下ってからカールを直登していく。乗越浄土までの道はかなりの急斜面で遠望できる。 (左下写真、右下より左上のコルへと登る)
アイゼンを着けて、先行者が3人程出発したのを見て、その後を追う。一人は写真が目的らしく、途中で止まってしまい、あとの二人は夫婦連れで駒ケ岳までは行かないようで、スピードが遅くトップになってしまった。後ろには、10人程が登ってくるのが見える。急斜面になり、ピッケルのブレードを使って登るようになる。天気は曇の中に入るのか、先もよく見えなくなり、風も吹いてくる。
そして、尾根の乗越浄土に出るが、宝剣山荘もよく見えなく、ゆっくり方向を定めて、宝剣山荘に着く。この連休は営業しているそうだが、先を急ぐ。
先には中岳がぼんやりと見え隠れする。小屋に泊まった人は駒ケ岳に登って戻ってくる。一瞬晴れてシャッターを押す機会もあったが、間に会わない。

千畳敷カールから乗越浄土のコルを
望む(千畳敷山荘前で)
駒ケ岳山頂の標識


風が強く、手袋をダブルにして対応する。頂上に着いた時は一瞬晴れ間もあり、あわてて写真を撮る。まずは、駒ケ岳山頂の標識にザックとピッケル(右上写真)。円柱の方向指示盤の上にカメラを載せて、証拠写真を撮る(左下写真)。また、雪で覆われた駒ケ岳神社も (右下写真)。気温は-13℃。

駒ケ岳頂上(円柱の方向指示盤
の上にカメラを置いて撮影)
駒ケ岳神社


寒いのでパンと紅茶を少し飲んで下山にかかる。中岳の登りではトラバースの方に入りかけ、慌てて戻る。ルートは解りにくいが、トレースを捜して戻る。
宝剣山荘では中に入り、10分ほど休憩する。今日同じロープウエイで登ってきた人がいて話をした。写真を撮りにきたそうで、ここで1泊するとのことだった。その話からすると、途中で引き返した人もいて、今日下から登ってきて駒ケ岳に登れたのは自分だけだなと思った。もう登る人もいないし、すれ違った人もいない。
宝剣山荘からは30分で千畳敷駅に戻ることができ、12時55分発のロープウエイに間に合った。

左から阿弥陀岳、権現岳、編笠山(往きとは逆方向)

バスの中で昼食を済ませた。2時前にバスターミナルを出発し、中央高速に乗った。中央道原PAでは、また、八ヶ岳の写真を撮るために止まった。(上写真)
3時間のスピード登山で冬山を味わえました。

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