ツブカル山(4167m)登頂とモロッコ旅行記

2006年4月29日〜5月8日の記録

Party:芝内義一、新免節子、栗本俊和(記)、 2006年5月9日

今年のGWはモロッコのツブカル山に行く計画でAG社のツアーに申し込んでいたが、最少催行人員に達しないということで催行されず、もう1社AT社も同様であり、2人から催行するというWN社に乗り換えた。
WN社の参加者はその時1名(芝内さん)で、私が参加すれば2人になり催行するという(日本人ガイドは同行しない)。WN社はチンボラソの個人手配を依頼した会社でもあり、担当者と知り合いであったので、話が早かった。
別件でたまたまチンボラソに一緒した兵庫の新免さんに電話すると参加したいというので、急遽チケットの手配その他を任せた。それで、大阪の芝内さんとは、行き帰り共別フライトとなった。私と新免さんは関空からシンガポール経由ドバイ、カサブランカ、芝内さんは関空から直接ドバイ、カサブランカとなった。また、帰りも同じルートで、我々は7日のシンガポールから関空の予約が取れず、シンガポール1泊となった。芝内さんとは今回が初顔合わせです。

4月29日 羽田1230(JL1309)→1345関西空港1655(SQ983)→2230シンガポール
4月30日 シンガポール0200(EK344)→0520ドバイ0735(EK751)→1210カサブランカ1300=1600マラケシュ

関空で新免さんと合流、ドバイで芝内さんと合流しカサブランカに到着した。空港では、エージェント兼ドライバーのモハメッドさんの出迎えを受け、マラケシュまで3時間のドライブで、町の中心にある4つ星のホテルDewanaに着いた。
夕食は3人でホテルで摂り、その後、夜のジャマ・エル・フナ広場に出かけた。広い広場が、夜店や屋台とその周りに集まる人々でいっぱいだった。

Dewanaホテルホテルの中庭で


5月1日 マラケシュ820=1000イメリル村(1740m)1030−1305Chamharouch(昼食)1405−1730ツブカル山小屋(3207m)

車で登山口のイメリル村まで行き、そこから歩き出す。イメリルではエージェントが同じということで、東京/横浜の30才台の若者のグループと一緒になった(明日の登頂日も同じ行動をする)。

車の途中から眺める
アトラス山脈
イメリル村からの
ツブカル山(頂上は見えない)
渡渉が1箇所ある中間点の
Chamharouchで昼食
ツブカル山小屋の1時間程
手前から雪道となる
ツブカル山小屋に到着


5月2日 ツブカル山小屋645−940稜線コル下(3890m)−1040前衛峰(4100m)1055−1110ツブカル山頂上(4167m)1145−1350〜1405ツブカル山小屋

予定より少し遅れ、6時45分に出発した。雪の斜面を登り、4時間半で登頂。コルの下3890mからの登りで我々3人Pは少し遅れたが、雪も多いこともあり、想定の範囲内。若者3人は20分ほど早く着いたようだ。ツブカル頂上は最後まで見えなくて、前衛峰4100mで初めて顔を現す。
装備は、6本爪の軽アイゼンを3人共準備していた。ストックは私は1本、芝内さん、新免さんは2本。若者3人はピッケルとアイゼンをイメリル村で借りて使用していた。ヨーロッパからの人達もほぼピッケルとアイゼンだった。

小屋での夕食風景出発前に小屋の前で
雪の斜面を登るコル下から前衛峰への斜面
前衛峰4100mで、
後ろがツブカル山頂
最後の稜線を登る


2006.05.02、ツブカル山頂上(4167m)


5月3日 ツブカル山小屋830−1145渡渉地点(昼食)1240−1340イメリル村1415=1910ワルザザード

下山日。昼食は渡渉地点の河原で。イメリル村で若者3人と別れ、アトラス山脈を越えて、ワルザザードに向かう。車で5時間のドライブでホテル・LA PALMERAIEに到着した。

3人の若者を含めて
小屋前で記念写真
ツブカル山小屋を振り返って河原での食事


5月4日 キーが中にある状態で車がロックされてしまい開けるのに苦労したハプニングがあり、出発が遅れて、9時10分に出発。世界遺産の村、アイト・ベン・ハッドウ村に向かう。途中、アトラス山脈の見える場所で写真を撮る。
アイト・ベン・ハッドウはさすがに観光客が多い。写真にあるように要塞化された村or城という感じで、中を見学する。
アトラス山脈をまた越えて、マラケシュに向かう。途中のドライブインと思われるTaddertの村でシシカバブと野菜サラダの昼食を摂った。カバブがおいしかった。 

北アルプスの山並みに似た
アトラス山脈をバックに
アイト・ベン・ハッドウアイト・ベン・ハッドウ


マラケシュのホテルは行きと異なり、Myriemという名前のホテルだった。4時頃からスークの見学に出かける。日本語の話せるガイドが付き、ゆっくり2時間ほどで、いろんな種類、陶器、貴金属、絨毯、鍛冶屋、革職人、衣類・布地、銅・真鍮製品等々のスークを駆け足で見て回った。

スークで旧市街メディナで


5月5日 マラケシュ0955(AT402)→1035カサブランカ1355(EK752)→5月6日 0130ドバイ0245(EK404)→1405シンガポール

5日はマラケシュから飛行機を乗り継いで、シンガポールに向かう。モロッコ航空国内線で荷物を預け、カサブランカでエミレーツ航空にてドバイまで行き、芝内さんとは別れる。そして、またエミレーツ航空で6日にシンガポールに着いた。

7日は、午前中は買い物、午後は市内半日ツアーで植物園などを見学した。

マリナ・ベイよりの風景スリ・マリアマン寺院シンガポール植物園


5月8日 シンガポール0110(SQ986)→0835関西空港0955(NH144)→1110羽田空港

感想
1.ツブカル山の雪は予想以上に多かった。6本爪軽アイゼンは最低限必要であった。ストックよりピッケルの方がふさわしい場所もあり、決してピッケルが不似合いではなかった。ストックも初心者はダブルストックの方がふさわしい。
2.逆に、雪が多いため、雪山歩きの登山としては楽しかった。
3.新免さんとは、5年前キリマンジャロに一緒した。それが初顔合わせで、今回と同じ5月2日が登頂日だった。そして、2回目が3年前のチンボラソで、一緒に登頂した。3回目の今回は、彼女の病気のこともあり一緒に行くなど考えていなかったのであるが、彼女から直前に参加したいとの申し出があり、一緒に行くことになった。彼女は、7月にエルブルースに登る計画であり、その前に、回復程度を試しておきたかったのであろう。エルブルース登頂頑張ってください。
4.今回の登山は3日間で、登山というより旅行の色彩の方が濃い旅となった。モロッコ旅行に加え、久しぶりのシンガポール観光ができた。
5.我々についた山ガイドは英語が話せず、片言のフランス語とアラビヤ語で対応した。
6.アフリカのアトラス山脈に、意外なほどの雪の山があり、やはり世界の山にふさわしい山でした。



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