2006年9月山行記録8.立場川本谷から赤岳(2899.2m)Date:2006年9月2日(土)〜3日(日)[1泊2日]Party:栗本俊和単独 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Time: ◆9月2日(土)/晴れ 自宅500=630双葉SA(朝食、給油)655=小渕沢IC=740船山十字路先の広河原に駐車(1600m)800−820旭小屋825−堰堤越え高巻き−1100ノロシバ沢出合1115ー1215ガマ滝沢出合(昼食)1240−ゴルジュ高巻き2回−1515二股1530−右俣へ−1655赤岳中岳コル下1700−1755赤岳頂上(2899.2m)−1800赤岳頂上小屋(泊) ◆9月3日(日)/晴れ→曇り 赤岳頂上小屋620−赤岳頂上630−738キレット小屋745−915権現岳肩(2704m)930−1015青年小屋1025−1125西岳(昼食、2398m)1150−1307広河原への分岐1315−1350広河原駐車場1405=小渕沢IC=(渋滞)=調布IC=1830自宅 (d=往復355.1km) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Notes: 八ヶ岳南部では、阿弥陀南稜、中央稜の他に、立場川本谷というのも「ヤマケイのアルペンガイド」に案内が出ている。「八ヶ岳の谷を知る初めてのバリエーションルート」と書かれていて、この内容からすると、単独でも行けるだろうということで、舟山十字路の先の広河原に駐車して、立場川本谷から赤岳頂上小屋泊まりで、翌日に権現岳、西岳と廻って広河原に戻る、1泊2日のコースを組んでいた。 春から行く時期を捜していたが(天気が良くて、雨の可能性がなく、日の入りが余り遅くならない時期)、ちょうど良い日がこの9月2〜3日にやってきた。2日ともに天気が良い、日の入り時刻、沢の寒さを考えると9月までが限度であろう。前日に行くことを決めた。 舟山十字路には、阿弥陀南稜に行く車などが多く駐車している。そこから先は、かなりのダート道だが乗用車で広河原まで入る。立場川本谷を渡る手前に駐車した。
8時出発、本谷を渡った先にゲートがある。車はここまで入れる。荒れた林道を20分ほど歩くと旭小屋に着く。荒れた小屋だが、山林の仕事者には貴重な小屋だろう。ここからも阿弥陀南稜に登れる。 立場川本谷の方に入渓する。途中、堰堤で1回高巻きを強いられる。沢登りらしくなってきた最初のゴルジュで、また高巻きを強いられる。沢へ降りるところがヤバそうなので、6mmの補助ロープを出してトラバース気味に沢に下りる。余り高巻くと時間もかかり沢に降りるところがヤバいので、できるだけ沢筋を歩く。ノロシバ沢出合に着いたのは11時になっていた。コースタイムをだいぶオーバしている。
そして、ガマ滝沢出合までは、もう1時間ほどで着いた。これはコースタイム通り。昼食にする。ガマ滝沢入り口の岩は確かにガマガエルがそこにいるように見える。
ここから徐々にゴルジュ帯に入っていく。<左上写真>のようなところを進むと、その先に<右上写真>の滝のところで進めなくなる。この滝のことは案内にもあるのだが、まず進めないことを確認する必要があった。そして、右岸の高巻きのためには、大幅に戻る必要があった。垂直な壁とその手前は風化したザラザラの急斜面で大きく高巻かねばならない。 不安定な斜面を登り、木が出てくるところでトラバースして、降り口は枝沢をがむしゃらに下りる。ここでも補助ロープを使用した。 この高巻きのあと、また滝があり登れない。再度、右岸を大きく高巻き、ここでも途中で、補助ロープを使用した。単独だし、落ちることは許されない。慎重に下りるしかない。そして、二股に着いた。赤岳に行くには右俣が近いので、右俣を選らんだが、後から考えると左俣の方が良かった。 帰宅後、ある人のHPを拝見すると(行く前は読んでいない)、左俣は案内に書かれているような”草付きの踏み跡”とは大いに異なり、”すごいハイマツ帯”とか”猛烈な藪漕ぎ”と書かれていて、やはり1時間半はかかっていて、決して左俣の方が良かったとは言えないようです。9.16追記。
右俣は、赤岳奥壁につながっていて、沢を抜けるところでザラザラの風化した急斜面に入り易く、実際に少し入り、足場が崩れ、手がかりはボロボロの状態になりかけ、あわてて登り返して少し草の付いている斜面をがむしゃらに登り、やっと赤岳中岳コル下に到着した。5時前になっていた。赤岳頂上小屋に電話を入れて、6時頃に着くことを連絡する。
赤岳頂上には6時前の到着。でも、まだ登ってくる一般ルートの人がかなりいて、びっくりする。夕陽を浴びた頂上での写真を撮って、6時ちょうどに小屋にチェックインした。日の入り時刻は6時20分でした。 小屋では6時からの2回目の食事時間に間に合い、直ぐに夕食を戴いた。その後、フトンが隣であった60才台の男性と歓談した。20時就寝。
3日の日の出は5時15分とのこと。皆な、日の出の見やすい場所に移動して、日の出を待つ。雲の間から太陽が顔を出す。雲海はあるが、天気は良好で、寒くもない。 朝食は2回目の6時から。そして、6時20分に出発。
朝の頂上で写真を撮り、キレット小屋の方へ下りはじめる。阿弥陀の南稜と昨日登ってきた立場川本谷を眺めながら。 そして、ツルネから権現岳と稜線歩きを楽しむ。
青年小屋で、編笠山の方へ行く通常の人達と別れて、西岳へ向かう。青年小屋から5分ほど行ったところに乙女の水という水場がある。冷たい水でとてもうまかったし、顔も洗えた。
西岳から1時間少々下ったところに、立場川キャンプ場への道と分かれて、広河原へのトラバースの踏み跡道がある。これを逃さずにたどると、広河原に着く。
2時過ぎに広河原を出発できたが、中央高速は今日も渋滞と事故があり、自宅まで4時間半かかった。 1.コース案内とは大分様子が違い、かなり高巻きルートが解りずらく難しく、時間も余分にかかった。4時頃には小屋に着く予定が6時小屋着と、大幅に遅れた。沢登りは何があるかわからない。 2.そういう意味では、冒険的要素は大いにありましたが、疲れました。 3.天気には恵まれ、夕方の到着となったが、まだ一般ルートには人が大勢いて、その面での心配はなかったが、やはりもう少し早く着きたかった。 4.補助ロープなしでは、降りれなかった。右俣奥壁に近い風化したザラザラ急斜面はひやりとさせられた。 |