台湾最高峰・玉山(3952m)登頂 5日間

2007年4月30日〜5月4日の記録

2007年5月5日、栗本俊和(記)
参加者;10名(東京発着3名、大阪発着3名、名古屋発着4名)
男性5名、女性5名。
ツアーリーダ兼ガイド;渡部純一郎(東京)、アルパインツアーサービス
現地ガイド;林さん(旅行)、徐さん(山岳)

行程:
1.4月30日(祝) 成田空港発0940(CI107)→1220台北1300=嘉義=1920阿里山閣ホテル(泊)
2.5月1日(火) 阿里山閣ホテル730=上東捕=830タタカ鞍部登山口845ー1115観光台(昼食、3096m)1155−1400排雲山荘(泊)
3.5月2日(水) 排雲山荘235−445玉山登頂(3952m)530ー640排雲山荘(軽食)755−925観光台935ー1135タタカ鞍部登山口1150=1200上東捕、東捕山荘(昼食)1315=1505東捕温泉、沙里仙大飯店(泊)
4.5月3日(祝) 東捕温泉730=1155台北、新永楽レストラン1355=中正紀念堂=龍山寺=1600三徳大飯店(泊)
5.5月4日(祝) ホテル830=半日市内観光(忠烈祠、故宮博物院)=1220台北空港(CI018)1420→1830成田空港着

今年のGWは、6月のマッキンリーの為の高所順化をも兼ねて、台湾の最高峰・玉山に行くことにした。玉山は戦前は新高山と呼ばれていて、当時の日本最高峰であった。日米開戦/真珠湾攻撃時の暗号文「新高山登れ1208」が有名です。
ツアーを催行している会社は何社かあったが、雪山(3886m、台湾第二峰)を含めた7日間ツアーを催行しているのは、アルパインツアー社だけであったので、ここに申し込んだ。この時、7日間ツアーは既に満員でキャンセル待ちで、5日間の玉山ツアーに申込んでおいた。結果は、7日間ツアーにキャンセルは出ず、5日間ツアーへの参加となった。
昨年のGWにツブカルに一緒した新免さんも同時に申し込んで、同じく今回の5日間ツアーへの参加となった。

4月30日 東京、大阪、名古屋からの参加者が12時前後着のフライトで台北に集合した。現地旅行ガイドの林さんの案内で、中型バスで高速道路を一路南下し、嘉義の町で高速を降りた。ガス、果物などを購入して、そこから山道に入り、標高2270mの阿里山に着いた。途中、茶畑などをを眺めながらではあったが、天気は曇りで山は見えなかった。到着は夕方7時を過ぎ、真っ暗になっていた。
夕食の中華料理をガイドの渡部さんを入れた11名で美味しく頂いた。簡単な自己紹介を行ったが、今回はご夫婦での参加が3組とペアーでの参加がほとんどだった。

嘉義の町と我々の観光バス阿里山閣大飯店

5月1日 夜明け前の4時半頃、汽笛が鳴り登山電車が登ってきた。ご来光を見るための観光列車だそうだ。

ホテル前で(左:林さん)阿里山登山鉄道、沼平駅

朝から小雨が降りだし、タタカ登山口では全員、雨具を着ての出発となった。昼食も観光台という決まった場所で簡単に摂り、2時に排雲山荘に着いた。午後から雨が止み、天気は回復に向かい、全員での記念写真が撮れた(下写真)。

雨のタタカ鞍部登山口(2610m)排雲山荘(3400m)

2007.05.01、排雲山荘前で全員集合


5月2日のアタック日は2時35分の出発となった。宿泊者の中では一番早い。ヘッドライトを点けて、最後の急坂を登りきると玉山頂上だった。2時間ほどのアルバイトであり、皆余裕で登ったと思う。

玉山頂上(夜明け前)玉山頂上(日の出後)

夜明け前の頂上は風があり、日の出時刻の5時20分までだいぶあったので、ヤッケを着た。後続の人々が登ってくる前の暗い時刻に一度写真を撮って(左上写真)、明るくなってから、全員登頂の写真を撮ることができた(下写真)。

2007.05.02、玉山頂上(3952m)全員登頂


日の出は拝めなかったが、徐々に山が見えだし、比較的良い日和となった。玉山北峰、南峰を眺めることが出来た(下写真)。

玉山北峰を望む玉山南峰を望む

下山時は、シャクナゲ他の花を随所に眺めながら、また入山時に見ることのできなかった玉山頂上を振り返ることができた。

下山時、頂上を振り返って下山時、タタカ鞍部登山口

東捕(トンプー)温泉へ向かう途中で、玉山のまた違った角度からの三角形をした姿を拝見できた(右下写真)。

玉山北峰を望む玉山を別方向から望む

東捕(トンプー)温泉は屋上に露天風呂があった。谷間の温泉街という感じで日本でもよく見かける雰囲気で、平日のためか宿泊客は少なかった。下の写真は早朝に散歩した時の様子です。

東捕(トンプー)温泉東捕(トンプー)温泉

5月3日は、水里の玉山国家公園管理所に寄り、絵葉書、シャツなどを購入した。その後は、高速に乗り、ちょうど12時に台北の新永楽レストランに着き、石鍋料理の昼食を頂いた(下写真)。その後、1階下のフロアーで阿里山茶の入れ方の実演と説明があり、希望者はお茶と乾燥果物の台湾美食をおみやげに購入した。

台北の新永楽レストラン昼食の石鍋料理

午後は、蒋介石を記念して建てられた中正紀念堂に向かい、衛兵の交代を見学した。その後、台北最古の仏教寺院である龍山寺を見学した。

中正紀念堂衛兵の交代

蒋介石像前で衛兵交代蒋介石像前で衛兵交代

龍山寺龍山寺前で

ホテルへ帰るバスの中から、蘇花公路の高速道路反対のデモに出会った(左下写真)。
夕食の後は、夜市の露天街に皆で繰り出した(右下写真)。

市内の高速道路反対のデモ夜市の露天街

5月4日 半日市内観光で、まずは円山大飯店で写真を撮り、9時の忠烈祠の衛兵交代を見学し、故宮博物院を最後に見学した。

円山大飯店忠烈祠の衛兵交代

感想
1.4000mに近い富士山よりも高い山でしたが、比較的簡単に10人全員が登頂できたように思います。但し、それも排雲山荘での夕食、朝食作りのガイドの裏方の仕事他があって初めて成り立つものでしょう。渡部さん、お世話になりました。お疲れ様でした。
2.登山は2日間で、写真の数からしても、登山より観光の比重の方が高い旅行でした。
3.もし7日間コースに参加したとすれば、1日の登頂日は天気が悪かったようで山を良く見れなかっただろうし、雪山への道路にトラブルがあったようでもあり、今回は5日間コースで山と観光を短時間で堪能できて良かったと思います。


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