2008年5月山行記録

7.毛勝山(2414.4m)、大日ヶ岳(1708.9m)

毛勝山(左端)に突き上げる長大な毛勝谷雪渓を登る、右は釜谷山
(5月18日16時頃、北陸線車内魚津付近で撮影)

Date:2008年5月17日(土)〜18日(日)
Party:栗本、前田、本多他7名(17日)
Time:
◆5月17日(土)/晴れ時々曇り(上部曇り)、毛勝山
本多宅425=510片貝山荘手前道路通行止めで駐車(800m)520−540片貝山荘−610橋を渡り左岸へ(875m)615−647最終堰堤、板菱(1055m)655−720大明神沢出合(1280m)725−805二股(1590m)815−850(1865m)855−925ボーサマ谷入口(2060m)940−1025稜線1035−1050毛勝山(昼食、2414.4m)1135−1250最終堰堤(1055m)1305−1420駐車場1440=魚津IC=五箇山IC=1620五箇山温泉、五箇山荘(泊)
◆5月18日(日)/晴れ時々曇り(上部曇り)、大日ヶ岳
五箇山荘535=655ダイナランドスキー場大日ヶ岳登山口(朝食)720−900前大日(1660m)905−925大日ヶ岳(1708.9m一等三角点、昼食)1025−1145スキー場登山口1155=平瀬しらみずの湯=1500高岡駅=越後湯沢=自宅
Notes:
毛勝山は剱岳の北に位置する毛勝3山の最北のピークで、魚津から望むその姿(冒頭写真)は素晴らしく、輝く雪渓の上に鎮座する様は圧倒的です。今回はその標高差1500mの長大な毛勝谷雪渓を登る。
富山在住の本多さんに案内して頂き、金沢の前田さんと毛勝山に登ることにした。前田さんとは昨年の玉山で、本多さんとは今年のウイルヘルム山で一緒した縁です。そして、後の日は岐阜の大日ヶ岳に行くことにした(最初の予定は金剛堂山でしたが、2週間前に登ったので予定変更した)。

17日、車で片貝川を上って行くと、第四発電所を過ぎ左岸から右岸に渡る手前のところで、雪渓が道路を塞ぐ形で通行止めとなっており(左下写真)、その場所に駐車した。本多さん家族にその友人を加えて我々パーティは7人。

雪渓が道路を塞ぐ、車はここまで 車道を歩く、右に片貝山荘が見える

5時20分に歩きだし、片貝山荘を通過し(右上写真)、東又谷を廻りこんで、阿部木谷に入る。大明神山からの宗次郎谷が望める(左下写真)。最終堰堤の上が板菱で、毛勝谷雪渓はその先で右にカーブしている(右下写真)。

大明神山宗次郎谷を望む 板菱よりの毛勝谷

大明神沢出合から上の毛勝谷には先行の単独行者が望める(左下写真)。二股付近で単独行者を追い抜いて先頭に出る。雪は軟らかくて、1週間ほど前の新雪?のためかかなりもぐり、ステップを刻まないと足場が決まらない。アイゼンなしで行くが、トップはステップを決めるためかなりのアルバイトを強いられる。セカンド以下はそのステップを利用できる。単独行者はアイゼンを付けていたが、一人では大変で、彼のスピードはかなり遅くなっていた。

出合より毛勝谷を望む 1865m地点より上部毛勝谷を望む

ボーサマ谷入口の2060m地点で休憩して、食料を補給して最後の急登にかかる。相変わらず雪は軟らかく潜るのでトップは大変。ステップを切ればセカンド以下はアイゼンは不要でトップに感謝、感謝。10時25分、稜線着。ガスっていて剱、後立山など見えない。後続を待ってから頂上に向かう。

稜線直前の登行、少しガスっている コル上より毛勝山頂を望む

毛勝山頂着、10時50分、本日最初の登頂のようで、だれも頂上にはいない。片貝山荘からは5時間ほど、雪渓のステップを切りながらの登頂だから快調なペースで登ったことになる。食べきれないほどの昼食の後、皆で写真撮影(下写真)。その間に、単独行者一人とスキーヤ一人が登ってきた。

毛勝山頂(2414.4m)、本日のメンバー全員

毛勝山には二等三角点があり、その前には小さなお地蔵さんが鎮座していた(左下写真)。

毛勝山頂、お地蔵さんと 毛勝山頂、前田さんと

コルからは雪が軟らかいのでシリセードで下る。気持ち良く滑れるが、薄い手袋で右手(雪面に近い)が凍りそうになり、厚手手袋に替える。また、連続してシリセードしていると、雪がポケットなどに入り込みお尻が凍りそうになった(夏用ズボンのみで、雨具など着用していなかった)。途中でこれから頂上に向かう何組かのグループ登山者に出会った。今日は人が少ないと思っていたが、午後から人が増えた感じがした。
下りは最終堰堤まで標高差1300mほどを1時間ほどで降りた。駐車場に戻り、車で下る途中でも多くの車が駐車していて、明日は登山者が多そうだなと思った。
本多さん達と別れて高速に入り、前田さんと五箇山温泉に到着、温泉に浸かった。

18日は、岐阜県の大日ヶ岳登山のために、白川郷、御母衣ダム、荘川桜を通過して、登山口のダイナランドスキー場駐車場に着いた。(左下写真)。

ダイナランドスキー場駐車場(下山時撮影) スキー場リフト横を登る

スキー場リフト横を登り、リフト上のスキー場からの分岐点(左下写真)から稜線の山道に入る。気持ちの良い道を進む。前大日からは大日ヶ岳が大きく望める(右下写真)。

リフト終点上の分岐点 前大日から大日ヶ岳

また、御前峰から別山、三ノ峰へと白山が白い姿で望めます(左下写真)。

白山を望む、御前峰(右)から別山(左)へ 大日ヶ岳頂上(1708.9m)

大日ヶ岳へはちょうど2時間で着いた。頂上には何グループかの登山者がいて賑やかだった。一等三角点と大日如来像がある(下写真)。早い昼食をゆっくりと食べたが、蚊のような虫なのか?がそこらじゅう飛んでいて、みんな手で追っ払いながら食事していた。

大日ヶ岳一等三角点 大日如来

昼前に登山口に下山し、白山登山口でもある平瀬のしらみずの湯に立ち寄り、汗を流した。まだ早いこともあり空いていた。R156を戻り、高速経由で高岡駅まで送ってもらい、前田さんと別れて帰路についた。

毛勝山、今年は雪が多く片貝山荘まで車で入れなかったが、その分地図を追いながらルートを歩け、雪の上をずっと歩け沢を歩くこともなく良かった。雪が軟らかく、アイゼンを使用せずに登れた。これは、トップを歩いて頂いた本多さんの息子さんと友人のお陰なのですが、シリセードを含めてこういう山行は単独でなく、大勢で登れればそれに越したことはない。
快調なピッチで毛勝雪渓を登り、予想より早く登頂できた事、そして、コルからのシリセードの心地良さが今回の大きな収穫でした。
またの機会があれば、御一緒宜しくお願い致します。


トップへ戻る