2008年9月山行記録

12.八海山(屏風道より入道岳、1778m)

Date:2008年9月28(日)
Time:
◆9月28日(日)/曇り
二合目登山口(460m)530−615四合目清滝(740m)ー715六合目(1180m)720−805八合目(1470m)810−830九合目千本檜小屋(1640m)840−910白川岳915−930大日岳(1710m)−950入道岳(1778m、昼食)1030−1050大日岳1055−1210カッパン倉1215−1240稲荷清水1245ー1335二合目登山口1345=1410六日町温泉清流館1540=関越(渋滞あり)=1950自宅
(d=往復412km)
Notes:
八海山へは、7月に一度行ったが(マッターホルンへ行く前週にトレーニング的な面も考えて)、歩き出して直に雨が降り出し土砂降りの雨となった岩場のはじまるところで引き返した。そして先週9月15日御神楽岳の後、天気が良ければ登っていたのだが、雨天予報のため止めて東京に戻った経緯があり、これが三度目になる。
27日(土)も新潟地方天気良くなく、28日(日)の天気にかけた。27日夜、関越高速で塩沢石打SAに着いた時には小雨が降っていていやな気がした。そこで24時までの時間調整をしている間に雨は止んだ。

夜中、24時20分頃に二合目登山口に着くと、先行車が1台駐車していた。そして横にテントが張られていた(左下写真は下山時の駐車場)。
3時半頃に隣のテントは起きだして、4時半に出発して行った。男女の2人連れの様子。こちらは5時起床予定だったが、隣に起こされた感じで4時半に起床して、ライトの必要なくなる日の出時刻の5時半に出発した。

二合目登山口駐車場(下山時) 岩場が始まる

屏風道を行くと、5時頃にマイクロバスで来て出発して行った「六根清浄」を唱える修行僧の男女10人ほどの行列を生金沢のところで追い越した。そして四合目清滝を通過して、その先から岩場がはじまった(右上写真)。

岩峰を望む 先行パーティに追いつく

連続して岩場があり、鎖がほとんどあるがない所もありそれなりの岩登りの経験を必要とする。出迎え松の立つ五合目を過ぎ、稜線まで岩峰が望める(左上写真)六合目に着いた時、目の前に先行パーティ2人組を視界に捕らえた(右上写真)。

千本檜小屋 駒ヶ岳を望む

七合目はっきりせず通過して、七合目の先で右へトラバースしてから沢を登るところで先行2人組を追い越した。ザイルを組んでいたからガイド登山だろうと感じた。そして岩場を登り終わったところの小平地に八合目の標識があった。ここまでが屏風道の核心部であとはだらだらした尾根を歩くと千本檜小屋に到着した(左上写真)。天気は曇りだが、まずまずの天気で駒ケ岳、中ノ岳が望める(右上写真)。

千本檜小屋を振返る 不動岳

八ッ峰は、迂回路から左上して稜線に出たところの左側が地蔵岳、右へ登って不動岳(右上写真)からピークが七曜岳、白川岳、釈迦岳と連なっているそうだが、白川岳は標識があったが他はなくて、鎖場を一旦下った所が迂回路への下降路のある三叉路。

摩利支天、大日、入道岳を望む 大日岳

左上写真は、白川岳から見た摩利支天岳、大日岳の重なった様子とその奥に入道岳を望む。摩利支天岳を過ぎ、梯子と鎖を登ると大日岳に着く(右上写真)。

大日岳の下りの鎖場 入道岳(1778m)

大日岳の下りが写真に良く出てくる15mの長い鎖場(左上写真)。これを下ったところに、迂回路への下降道があるが、この道は先日の風水害で道は閉鎖され、今日は草木の伐採と梯子で新しい道の開削工事中で通行止になっている。従って今回、新開路へ下るためには再度大日岳を越える必要があり遠回りとなる。
ここから後は、普通の登山道を行けば八海山の最高峰の入道岳に着く。入道岳の標識石には丸ヶ岳と書かれている(右上写真)。ここには三角点はなくザックの上にカメラを置いて写真を撮った(右上、左下写真)。

入道岳で、駒ヶ岳をバックに 中ノ岳を望む

中ノ岳の北側斜面には雪渓が残っているが、その付近が少し白くなっている。たぶん昨日の雨が2000m以上では雪であったのだろう。越後三山の中では中ノ岳が一番高く2085mある(右上写真)。

八ッ峰 八ッ峰

昼食後来た道を戻り、迂回路分岐から再度、大日岳、摩利支天岳の鎖場、梯子を越える。ここでロープウエーから登ってきたと思われる登山者にはじめて出会った。ロープウエーは8時頃からの運行でありこれ位の時間になるのだろう。
日の池、月の池のところに下り、新開路へと下る。急な斜面のトラバース道は鎖が続く滑りやすそうな岩場で注意が必要だ。尾根に出れば、後はひたすら下るだけで、カッパン倉、稲荷清水を通過して、二合目登山口に戻った。
時刻は1時半、出発してからちょうど8時間だった。途中で振返ると、雲で被われはじめた八ッ峰が望めた(上写真)。

帰りは、六日町温泉清流館で汗を流した。
二百名山ガイドブックでは、コースタイムが13時間30分となっているが、実際にはそんなにかからない。岩登り経験があるかないかで異なるが、例えば登山口から千本檜小屋まで今回は3時間で行ったが、ガイドブックの5時間は余りにも過大過ぎる。ゆっくり行っても4時間くらいだろう。5時間もかかるような人は、ヨーロッパアルプスの常識的に言えば、屏風道ルートは登ってはいけないと思う。私も個人的にそう思う。あのザイルを組んでたガイド登山の2人組で4時間20分くらいではないかと思う。
荒沢岳、御神楽岳、八海山を比較してみると、岩場が一番多いのは八海山で、一番少ないのは荒沢岳 、岩登りの経験も八海山が一番要求される。但し八海山のルートはしっかりしていて、ルート的には御神楽岳が一番おもしろいと思う、登山者も少ないし。コースタイム的に言えば、ガイドブックは、八海山を過大評価し、御神楽岳を過小評価していると感じた。
一つ書き忘れていた事があります。御神楽岳へはトレキングシューズで行ったが、この靴が滑りやすかったという点です。それで今回は冬も使える皮製登山靴に代えた。やはり靴の違いは大きかったという事です。


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