2008年9月山行記録

11.二王子岳(1420.3m)、御神楽岳(1386.5m)

Date:2008年9月12日(金)〜13日(土)
Time:
◆9月12日(金)/曇り、二王子岳
二王子神社登山口駐車場(300m)650−730二合目(水場)735−一王子神社避難小屋(三合目)750−827五合目定高山三角点(994.4m)830−七合目(油コボシ)918−947九合目奥の院−950二王子岳(1420.3m、昼食)1025−1130五合目定高山1135−1255登山口1310=1530御神楽温泉1630=1655御神楽岳登山口(泊)
◆9月13日(土)/曇り後雨、御神楽岳
御神楽岳登山口600−703湯沢出合708−845(958m峰)850−935湯沢の頭(1184m)940−1050御神楽岳(昼食、1386.5m)1120−1223湯沢の頭1130−1305(958m峰)1315−1445湯沢出合1450−1540御神楽岳登山口1600=1625御神楽温泉1730=2420自宅
(d=往復813km)
Notes:
先週、先々週と悪天のため山に行けなかったので、この連休は是非ともに行きたいと思っていた。新潟の二王子岳、御神楽岳に計画していたが、天気予報の関係で1日早く出発することにして、後に好天なら八海山を加えて、12〜14日で三山登る予定に変更した。 11日の夜八時過ぎに自宅を出発して、関越高速で新潟に向かった。新発田ICを高速割引の関係で24時過ぎに通過して(4割引きで4450円)、予定していた五十公野公園に着いた。広い公園駐車場に車が数台で、車中泊にはもってこいの場所だ。
夜中に雨が降り出し、朝5時も小雨がパラついていたが、パンで簡単に朝食を済ませ、二王子岳登山口に向かう。

二王子神社 登山道入口、キャンプ場

二王子神社横の駐車場に車を停める。先行車は1台、二王子神社(左上写真)の前にキャンプ場があり、その脇が登山口(右上写真)になっている。まだ雨が降っているので傘を差して出発した。

登山道、ロープのある岩場

雨は少し歩けば止んできた。二合目にはちょうど良い水場があり休憩する。そして次の三合目には避難小屋がある。五合目は三角点のある定高山で、降雪量を測る高い鋼製の電信柱のようなポールが立っている。七合目が油コボシとか言われているが、岩場が少しありロープの箇所がある(右上写真)。

九合目奥の院 避難小屋と山頂

八合目の道標がわからなかったが、稜線を越して北斜面側に入り道は平坦になる、湿地帯、池などがあり、頂上が見えてくる。水場もあり、九合目は頂上の一角を占める奥の院に設定されている。祠も何もないただ白い石が置かれているだけの奥の院です(左上写真)。直に赤い避難小屋があり、その向こうに頂上の標柱が見える(右上写真)。

二王子岳、二等三角点 二王子岳(1420.3m)

ちょうど良いことに八合目あたりから時々晴れてきて、頂上での昼食の間は太陽が眩しかった。二王子岳には二等三角点がある(左上写真)。三角点の上にカメラを置いて写真を撮った(右上写真)。
飯豊連峰が東に大きく望める。えぶり差岳から右へ北股岳、その奥に飯豊本山と連なっている(下写真)。

飯豊連峰、えぶり差岳から 北股岳、飯豊本山へ

この山は、土嚢などで道が良く整備されていた。各所に神社があり信仰の山として拝められている様子がわかった、飯豊連峰前衛の山。登りコースタイム4時間のところを3時間で、下りはほぼコースタイム通りの2時間半でした。今日出会ったのは単独行者が3名に2人連れが2組、平日にしてまずまずの人数かな。
下山後近くの二王子温泉で風呂に入る予定にしていたが、平日は休みで入れなかった。風呂は御神楽温泉で入ることにして、一度新発田市内に戻り買物などをしてから、御神楽の方に向かった。
御神楽温泉の日帰り温泉はみかぐら荘が中心になっていて、宿泊はあすなろ荘というのが別にある(土日はみかぐら荘も宿泊できる)。ゆったりとしたなかなか良い温泉だった。明日もここに入る予定。

登山口には5時前に着いた。車はレンタカーが1台停まっているが、だれもいない様子(左下写真)。この先でテントでも張っているのかなと思った。風呂上りのビールから始め、焼酎少々の夕食、食後はCDを聞いた。だれもいないので気兼ねなく聞ける。今夜は満月に近い夜、月明かりのもとグループサウンド、井上陽水など昔の曲ばかり聞いた。携帯は圏外、何となくセンチメンタルな夜、いつまでも一人の世界に入り込める。

御神楽岳登山口駐車場 枝沢横断はすべり易くロープで

13日は5時起床、6時出発。登山者カードに記入する。最も最近で1週間前の人、ほんとかな?余り登ってない感じはうかがえる。道は草ボウボウで蜘蛛の巣がいっぱい、歩きにくい、鉱山跡の広場もテント一張程度で広くない。遭難慰霊碑が3〜4個並んでいる。何箇所か枝沢を横切るが、滑り易い岩でロープに伝わって横断する(右上写真)。

湯沢出合 湯沢の奥壁

駐車場からきっちりと1時間かかり湯沢出合に着く(左上写真)。テントが張れる平地とか案内にあるが、何もないところでテントは不適とみた。ここから支稜に取り付く。急な山道から、ロープの箇所があり、支稜のコルから先では湯沢の奥壁の谷川岳並みの岩屏風が望める(右上写真)。

岩場ルートを望む、正面953m峰 ロープのある岩場の様子

ここから主稜線の953m峰に交わるまでの岩場がこのルートの核心部です(左上写真)。ロープのある岩場(右上写真)を登っていると、雨が降り出してきた。小雨の間にこの核心部を通過したい。

ナイフリッジ 湯沢の頭より御神楽岳

ナイフリッジもあり(左上写真)、岩が滑り易くなるので急ぐ。主稜線の953m峰(ここを高頭と呼ぶのかもしれないが、案内本ではそれより少し高い場所を示している)に着き傘を出す。雨が止んでくれることを期待するが、そうはならない。核心部を通過し、3/5来たので引き返すことは考えない、前に進むのみ。湯沢の頭より御神楽岳が望める(右上写真)。

御神楽岳(1386.5m) 御神楽岳頂上

稜線上は痩せた岩稜といってもそれほどでもなく、傘を差しながら歩ける。途中で雨具上を着る。雨乞峰で室谷からのコースと合流する。そこから10分ほどで御神楽岳の頂上に着いた(左上写真)。誰もいないし、誰にも会わなかった、今日の登山者は一人かなと思う。三角点の上にカメラを置いて、また写真を撮った(右上写真)。本降りの雨の中、三角点の上に座り昼食を食べた。
雨具下も着て傘もさして下山にかかる。時間は少し余分にかかるが、岩場が本当に滑り易くなっていて慎重に下る。953m峰からは雨具も脱ぎ(雨は小降りになり暑くなってきた)、傘も止めて両手足を使って下る。

15時40分に車のところに戻ったが、結局、往復9時間40分(休憩全部込み)、登りはコースタイム通り、下りは30分ほど余分にかかっている。雨の中、傘をさしての歩行に加え、滑り落ちるわけには行かないので(今日はだれも登山者がいない)、より慎重に行動した。駐車場では雨は止んでいた。
この山に良く似ている山に荒沢岳がある。昨年登ったが、比べてみて、御神楽岳の方が雨のためか、よりハードに思えた。原因の一つに岩質の違いがあるように思えた。荒沢の岩は角ばっていてスタンスが取り易い、御神楽は斜面に順層で丸がかっていてスタンスが取り難いというように。
帰りは御神楽温泉に立ち寄り、明日の天気予報を確認して、八海山は止めて東京に戻ることにした。磐越高速を津川ICから乗り延々360kmを走り、三芳Pで24時の調節をして自宅に戻った(割引高速代4700円)。


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