2010年3月山行記録

6.富士山(御殿場口、撤退)

Date:2010年3月27日(土)
装備:ピッケル、アイゼン
Time:
◆3月27日(土)/雲(風強い)
御殿場口太郎坊洞門駐車場(1280m)240−320大石茶屋(1520m)330−520二合八勺小屋(2090m、アイゼン着)535−715(2550m地点、風強く撤退)720−755二合八勺(朝食、アイゼン脱)820−950駐車場1010=海老名SA(昼食)=1330自宅
(d=往復229km)
Notes:
今年は諸般の事情があり、まだ富士山に登っていなかった。27日の天気予報は晴れだったので、3月の富士山に登りに出かけた。前夜の高速道路では雨が降りだしたりして、まだ天気は回復してない。太郎坊洞門駐車場では幸い雨雪は降ってなかった。26日から気温は下がってきていて、富士山は厳冬期並みの気温になっていた。

夜半3時前にヘッドライトを点けて出発した。出発前に車が1台来たが、駐車場には車はその2台のみだった。裏道から大石茶屋への登りでまた戸惑った。大石茶屋からは雪道沿いにあるロープを頼りに出来るだけ道から離れないように歩く。後ろにライトが見える、後から車で来た人達である。突然ライトが消える。4時半ころか?バッテリーの替えはあるが、真っ暗では替えられない。今回は予備のライトを持ってきていない。よく見えないが何とか分かるのでそのまま進む。いずれ明るくなってくるだろう。寒くて立ち止っているわけに行かないし。
二合八勺小屋に日の出前に着く。アイゼンを着ける。気温は−15℃位。大砂走り直登ルートを登る。日の出の時刻(5時30分頃)を過ぎても雲に被われて太陽は出ない。6時12分に、やっと太陽が雲の上から顔を出した(左下写真)。
そして、上を見ると左(西側)から、雲と風が吹いていることが分かる(右下写真)。

太陽が雲の上から昇った、am6:12 am6:12、上を望む、2250m

直登ルートを登りだすと、あの風をまともに受けるようになる。風を避けるため、右、宝永沢ブル道方向にトラバース気味に登る。風のため体感温度が下がり、寒さを感じる。ジャケットの下にインナーダウンを着ようとするが、強風のためにできない。もう少し登ってみたが、これ以上は無理と悟り撤退を決めた。2550m地点、ちょうど昨年12月に、片山右京さん達が遭難した六合小屋跡の下になる。あの場所がテントを張ってはいけない場所であることが良く分かる。下写真は、雲の一瞬の晴れ間から撮影したものです。頂上付近の風は写真からも分かると思います。

2550m地点で富士山を望む

二合八勺小屋まで降りてきて落ち着けた。ここなら食事も摂れるし、写真から見てもそんなに悪い感じがしないが(左下写真)、上には風雲が見える(右下写真)。

二合八勺小屋 二合八勺小屋から上を望む

下写真、雲の上には晴れ間が見える。

二合八勺小屋より下を見る 双子山

大石茶屋からは裏道を行かず、御殿場口新五合目入り口に降りてみた(左下写真)。
車道を歩き、駐車場に戻った。駐車場に5台、路肩に4台駐車していた(右下写真)。

御殿場口新五合目、夏の登山口 太郎坊同門と駐車場

4時間半で、1270m登った。頂上までの高度差2500mのちょうど半分に当る。行動時間7時間は、通常の1日の行程である。このコースは2日分の行程を1日で登る。

こういう厳しい山へ行くと、いろいろと勉強し、反省することが多い。ふと油断して忘れてしまったことが現実に現われてくる。
1.ヘッドライト、バッテリーは新品に替えて出発する必要がある。半分使ったバッテリーが寒さのため機能低下して途中で点かなくなった。帰宅して点けてみたら点いた。1人では消えてからはバッテリー交換できない。消えた時のために、単独行では予備のヘッドライトが必携です。以前は予備ライトを入れていたのに今回忘れた。
2.風が強くなれば、1枚余分に着ることもできない。その前の安全地帯で着る必要がある。
3.ハイドレーションはまた、凍った。その代替を必ず処置しておく必要がある。
4.ザックの外に、折りたたみザブトンシートを入れていたが、いつの間にか飛んでしまった。強風の山では、使えないし不用、強風になった時点で、きちっと固定するかザック内に入れる必要がある。

撤退したが、現在の体力の把握と併せて、十分に意味のある登山でした。


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