2010年9月山行記録

15.針ノ木岳(2820.6m)、蓮華岳(2798.6m)

Time:
◆9月1日(水)/晴れ後曇り
(d=片道268km)
扇沢駐車場(1420m)720−850大沢小屋(1670m)900−1000針ノ木雪渓アイゼン着(1940m)1010−1050昼食(2140m)1110−1230針ノ木小屋(2536m)1255−1345針ノ木岳(2820.6m)1405−1440針ノ木小屋泊
◆9月2日(木)/晴れ
針ノ木小屋610−715蓮華岳(2798.6m)740−855北葛乗越(2275m)905−1005北葛岳(2551m、昼食)1100−1250七倉岳(2509m)1300−1310船窪小屋(2450m)泊
Notes:
北アルプスの山でまだ登っていない二百名山を2つ、針ノ木岳と烏帽子岳に登るのが今回の目的です。扇沢から入り、針ノ木小屋、船窪小屋、烏帽子小屋と3泊して高瀬ダムに下山する計画とした。久しぶりの北アルプスの山小屋泊の登山です。
4日間を前半と後半に分けて報告します。

高速の梓川SAで仮眠後、扇沢に入った。平日なので無料駐車場が空いているので、ありがたい。アルペンルート扇沢駅の建物の向こうに、山並みは快晴の天気です(左下写真)。大沢小屋までゆっくり歩いて1時間半、時々登山者に出会う。小屋を過ぎて 針ノ木沢に入る。雪渓は9月なので短そうです。雪渓上部の天気は曇り、ガスに変わっています(右下写真)。時間的に曇ったのか、場所的にガスっているのかは分かりません。

扇沢駐車場 針ノ木雪渓末端

雪渓下部の右岸登山道を登り、左下写真場所で6本爪軽アイゼンを着けて、雪渓上を歩く。10分ほど歩くと、ノド手前の雪渓最狭部を通過する(右下写真)。かなり雪渓は溶けているが、幅5m程度あり通過には問題なかった。

針ノ木雪渓アイゼン着場所 ノド手前の雪渓最狭部

30分で雪渓箇所は終わり、直にアイゼンを外す。そして、その先の平坦な河原で昼食タイム。昼食後右岸の登山道を登り、マヤクボ沢を右に見て、急坂を登ると針ノ木峠に着く。峠には針ノ木小屋が立っている(左下写真)。
天気が悪ければ針ノ木岳は明日に登るつもりだったが、稜線は晴れと曇りが交互に現われる状態であり、頂上に向うことにする。1時間弱で針ノ木岳に着く。見晴らしはそれほど良くなく、良い写真は期待できない。

針ノ木小屋 針ノ木岳(2820.6m)

針ノ木小屋に入る。今日の宿泊客は7名、全員が同じ部屋に入るので、話が進む。そのうち明日船窪小屋に向う登山者は2名いて、計3名が同一ルートを目指す。

2日朝の天気は良い。左から八ヶ岳、富士山、南アルプス、槍穂高、水晶、赤牛、薬師と小屋からも望める。6時過ぎに出発して、蓮華岳に向う。高度を上げてくると、後ろに針ノ木岳と、その右に剣、立山が見えてくる。剣岳が平蔵雪渓、源次郎尾根、長次郎雪渓の上に、堂々とした姿が目立つ(右下写真)。

槍、穂高を望む 剣岳を望む

蓮華岳に着くと、また大パノラマが待ち受けていた。下写真、頂上での左から針ノ木岳、中央後ろに立山の山々、そして剣岳に続く。今日は最高に天気が良く、風もない。

蓮華岳頂上で(背景、左:針ノ木岳、中央:立山、右端から右上写真の剣岳に続く)

ゆっくりと展望を楽しんだ後、蓮華の大下りにかかる。最初は砂礫の道、そして、岩場、ガレ場の道になり北葛乗越に降り立つ。北葛岳に少し登った所から振り向くと、蓮華の大下りの岩場が望める(左下写真)。そして、もう少し登ると、蓮華岳の全景が望める(右下写真)。山頂部は広く、ピークは右端です。

蓮華の大下りの岩場を振り返る 北葛岳の登りで蓮華岳を望む

北葛岳頂上で時間があるので、お湯を沸かして味噌汁、コーヒ付きの昼食とした。しかし、天気が良すぎて隠れるところがないので、暑くてたまらない。同一ルート他2名は皆同じ60才台の人だが、遅くて視界内にいない。
暑さに耐えながら、七倉岳を通過して、船窪小屋に1時過ぎに着いた。その頃やっと一部にガスが出始めた。

七倉岳頂上から針ノ木岳を望む 船窪小屋

船窪小屋は、70才を越えてまだお元気な松沢ご夫妻が経営、管理されているアットホームな山小屋です。この日の宿泊客は5名、夕食は奥さんの寿子さん手作りの料理、夕食後はDVDビデオでの、小屋案内、鉢ノ木古道復活の話などがありました。
お父さんとお手伝いのペンバさん(ネパールのシェルパ、ガイド)は山肌から石を取り出し、一輪車で運ぶ作業をされていた。ヘリポートを作っておられるとのことでした。ペンパさんとは昨年のチョーオユーなど、ネパールの山の話をしました。


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