2010年11月山行記録

22.和賀岳(1440.2m)、姫神山(1123.8m)

Time:
◆11月27日(土)、和賀岳/晴れ後曇り
旧マタギ小屋跡登山口(370m)715−750ブナ台(580m)755−822滝倉水場(760m)828−953薬師岳(1218m)1000−1135和賀岳(1440.2m)1142−1152昼食(1350m)1207−1322薬師岳1330−1515登山口駐車場
◆11月28日(日)、姫神山/雨後雪
一本杉登山口(540m)755−930姫神山(1123.8m)940−1045一本杉登山口
(d=往復1284km)
Notes:
東北の二百名山を二つ登ってきた。27日、横手のホテルをまだ暗い6時頃に出発し、真木渓谷の林道を経て、登山口の駐車場に7時頃に着いた。車は1台もないので登山者はまだいないようである。休憩所付きのトイレがある(左下写真)。
11月末なので登山道に雪があることも考えられたが、事前情報で雪はほとんどないと聞いていたし、天気予報も予想に反して小さな高気圧の通過で好天の日になると伝えている。

車は入れないが林道はまだ続いていて、その林道を歩きだしてすぐに甘露水という水場に着く(右下写真)。ここから左手の登山道に入る。

和賀岳登山口 甘露水

ブナ台という休憩場所を過ぎて、枯れたブナ林の中を登ると小さな沢に出会う。そこが滝倉水場と言われる場所で昔避難小屋が少し上にあった(左下写真)。また一登りすると倉方という薬師岳南西尾根の稜線に出て、薬師岳が見え出す。次に南からの登山道と合流し主稜線に出ると、今度は和賀岳が見え始める(右下写真)。薬師岳頂上で地元の人が追いついてきた。景色に気を取られていて後ろに人が来ているのに気が付かなかった。

滝倉水場 薬師岳頂上からの和賀岳

地元の人は休みなしでどんどん登る。その後をゆっくりと景色を眺めながら登る。薬師岳からは尾根の西側を歩き、風が強いのでカッパ上を着る。小杉山を過ぎると、北の景色が見え出し、田沢湖、秋田駒ケ岳、岩手山が望める(下写真)。どちらの山も上部は雪で白い。

秋田駒ケ岳遠望 岩手山遠望

小鷲倉をすぎて、和賀岳が近づく。頂上直下にほんの少しの雪が認められる(左下写真)。1400mの下あたりから雪道となり頂上に着く(右下写真)。頂上は風が強くて寒く感じる。昼食は少し下で摂ることにして写真だけを撮る。

和賀岳が近くに見えてくる 和賀岳(1440.2m)、一等三角点と祠

和賀岳は一等三角点であり、周囲の景色はすごく良い。明日登る予定の姫神山も見えている(右下写真)。どういう訳か先行者の姿が見えない、また例によって三角点にカメラを置いて自分の姿を納めた(左下写真)。(下山後地元の人と出会い聞くと、すぐ下風のないところで休憩昼食してたとのことでした)

和賀岳(三角点にカメラを置いて) 和賀岳山頂、右奥に姫神山が見える

午後雲が出てきたが、3時過ぎに下山し、盛岡に6時過ぎに着いた。

28日、天気予報は良くない。低気圧の通過で雨の予報。7時半、一本杉登山口駐車場に山友Oさんと待ち合わせ。雨はそんなに強くなく、上に行けば雪になっているだろうから、カッパを着て、傘を差して出発した。

姫神山一本杉登山口 五合目

五合目(右上写真)、八合目を通過する頃には雪に変わり、雪の露岩帯を滑らないように慎重に歩いて頂上に達した。頂上はガスの中、何も見えない、風もある。

姫神山山頂(1123.8m) 姫神山山頂(一等三角点)

姫神山も一等三角点の山であり、名の通り女神の山、それに対する男神が岩手山であるが、その岩手山をはじめ何も見えない(下写真)。紅茶を一杯飲んでから下山した。

姫神山山頂の祠、岩手山は見えない

今日は誰にも会わなかった。彼女の話では、いつも常連さんが来るとの話であったが、今日の天気では、さすがに遠慮したのだろう。

帰りに、麓の旧渋民村にある「石川啄木記念館」に立ち寄った。歌集「一握の砂」発刊百年記念企画展と銘打っていたが、客は他にだれもいなかった。渋民尋常小学校の旧施設は良く保存されている。26才という短い生涯にもかかわらず、あれだけのものを残しているのには、驚きである。


トップへ戻る