2011年7月山行記録

11.笊ヶ岳(ざるがたけ、2629.0m)

Time:
◆7月1日(金)/曇り
雨畑老平登山口(490m)400−530広河原(900m)540−620山の神(1215m)625−835檜横手山(2021m)−1030布引山(2583m)1035−1145笊ヶ岳(2629.0m、昼食)1220−1320布引山1325−1440檜横手山1445−1650広河原1700−1830登山口
(d=往復312km)
Notes:
天気予報を見ながら梅雨の間の雨なし日を選んで、200名山の中で前回の上河内岳とともに南ア山域で残っていた笊ヶ岳に行くことにした。ガイド地図で登り10時間ほどの所要時間になっていて、1泊で行くのが順当であるが、テント、水などの荷揚げ、にわか雨などを考慮して、日帰りで行くことにした。日の出と共に出発しても夕方の下山になり、陽の長いこの時期を選び、体力勝負、ギリギリの山行を敢行することにした。200名山案内本では静岡大井川の椹島からで3日かかるので、前夜車中泊1日で行ける山梨側の雨畑老平からの超ロングコースに挑戦することにした。

日の出前の4時の出発、登山口はまだ暗くヘッドライトを点けている。左下写真は下山時の撮影。林道を30分とトラバース山道を1時間歩くと沢沿いになり広河原に予定通り1時間半で着いた。

雨畑老平(おいだいら)登山口 広河原、向い側に尾根登り口の標識が見える

渡渉地点は、向い側に尾根登り地点の標識が見える場所(右上写真)より10mほど上流の左下写真の場所、特にマークなどはないがこの場所選びが重要です(試していないが案内本に記述があった)。問題なく渡れるが、滑りやすく降雨時は注意が必要。

広河原、渡渉箇所は10mほど上流を渡る 山の神

40分で山の神(右上写真)を過ぎ、広河原から約3時間で檜横手山に着く。山頂を通らずと案内本にあったが山頂を通る(下写真)。5分でコルに着く、テント場と記述にあるが、水場が確かにあるのか不明、テント泊の人は次の布引山を利用する人が多いようです。

檜横手山(三角点はなし) 「桧横手山」の小さな標識

急登を含め2時間で布引山に着く(左下写真)。その前に布引崩の縁で稜線に出て南部主稜の景色が得られる。富士山も望めたが写真向きではなかった。所の沢越からの道をあわせて1分で布引山頂上です。山頂の北側の平地には2〜3張りのテント適地がある。稜線歩きから倉沢乗越に下る手前で笊ヶ岳が見える(右下写真)。右に小笊ヶ岳も見えている。

布引山(三等三角点、2583m) 笊ヶ岳が見える

結局7時間45分かかって笊ヶ岳頂上に着いた(左下写真)。8時間を切ったので良しとしよう。頂上には椹島からの年配者が1名いたので、シャッターを押してもらった。頂上の標識は山梨百名山と静岡県の標識が2つ並んでいる。三角点が見当たらないと思い探すと、奥のハイマツの下に隠れていた(右下写真)。二等三角点のはずです。

笊ヶ岳頂上(2629m) 二等三角点は奥のハイマツの下に

南アルプスの展望は下写真の通りです。前回登った上河内岳も、聖、赤石岳もみんな頂上は雲の中です。想像するしかなさそうです。2600mを越えたこの笊ヶ岳に雲はないから、南アも2650mより上が雲の中なのでしょう。

上河内岳頂上は雲で、見えない 南ア、聖、赤石岳も同じく見えない

来た道を戻る。来る時もそうだったが、2550〜2600mの布引山、笊ヶ岳で小さな虫の集団に囲まれ体中につき、かまれ、2日目になった今も両腕が痒くてたまらない(半袖シャツだったので、帰路は長袖にしたが)。
下山途中、檜横手山の上で単独行者に出会った。布引山でテント泊だそうだが、これから雨が降ってこないか、帰りの渡渉は大丈夫かなど心配していた。
広河原に着いた所で雨が降り出した。かなりの雨の中、渡渉したが、まだ降りだしたばかりで水量は増えてないので、滑りやすいが渡渉は問題なく渡れた。

雨畑、老平の駐車場 笊ヶ岳登山案内図

雨も降ってきたし、疲れて、登山口駐車場に戻った。この頃には雨は気にならないくらいに止んでいた。下り6時間、大まかに登り8時間、昼食30分で計14時間半でした。駐車場にある笊ヶ岳登山案内図(右上写真)の所要時間は、登りで計11時間半となっている。甲斐駒の黒戸尾根より間違いなく長く時間がかかる。日帰りする人もいるそうだが、やはり基本的には1泊2日の山なのでしょう。避難小屋がなく、水場もないと思った方が良さそうで、テント、水の荷揚げで、年寄りにはつらい山です。

ヴィラ雨畑という温泉施設がすぐ近くにあり、「すず里の湯」に浸かった。ここは前回七面山に登った時も入っており2回目です。温泉施設は普通の銭湯に近い。夕食、簡単にできるカレーライスをいただいて、帰路についた。

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