2011年10月山行記録

17.中ノ岳(2085.2m)、越後駒ケ岳(2002.7m)

Time:
◆10月11日(火)/曇り
枝折峠(1065m)940−1135小倉山(1378m、昼食)1150−1225百草ノ池1230−1325駒ノ小屋(1890m)泊
◆10月12日(水)/ミゾレ雪後晴れ
駒ノ小屋535−830中ノ岳(2085.2m)845−1030天狗平1040−1140越後駒ケ岳(2002.7m)1150−1200駒ノ小屋1245−1350小倉山1355−1540枝折峠
Notes:
今回の目標の山は中ノ岳。越後三山の一つで二百名山。中ノ岳に登るには通常、十字峡から直登するか丹後山経由が多いが、残念ながら十字峡へ入る道が今年7月末の新潟豪雨のため、道路崩壊で全面通行止め、今年中は開通しないということなので、越後駒ヶ岳を経由して、中ノ岳に登ることにした。ちょうど中央アルプスの南駒ヶ岳に登るために空木岳を経由して行ったのと同じ感じです。越後駒ヶ岳にまだ登ってないという山友Sさんが同行した(私の駒ヶ岳登山は89年8月でした)。
最初は駒ノ小屋に2泊し中日に中ノ岳を往復するゆったり計画であったが、Sさんの都合で駒ノ小屋1泊、2日目に中ノ岳を往復し枝折峠まで下山する強行軍の計画に変更を余儀なくされた。

11日の天気は新潟地方にのみ朝方雨が降っている様子で、登山口の枝折(しおり)峠に着いた時は雨は止んでいたが、一面ガスにおおわれていた(左下写真)。以降天気は回復するとの予報に希望をもって峠を出発した。

雨上がりの枝折峠駐車場トイレ 明神峠の枝折大明神

明神峠には枝折大明神という小さな祠がある。十合目という標識もあるがどういう意味か勉強不足で不明です(右上写真)。小倉山で軽くパンの昼食にして、百草ノ池では紅葉が見られ(左下写真)、一登りすると駒ノ小屋に着いた。4時間はかかってないからまずまずのペースです。
小屋は今月17日まで管理人さんが常駐とのことで管理費2000円を徴収された。毛布、マット費に相当する。管理人さんは交代で降りて行ったが、現在小屋の改修工事(トイレを小屋内に作る他工事)中で作業の人が5〜6人1階で寝泊りしている(右下写真)。今日の宿泊客は我々2名だけで2階のスペースをゆっくりと使えた。ちなみに昨日は11名の宿泊客だったそうです。2階の定員は30名となっているが、10名程度がゆっくりの小さな避難小屋です。
早く夕食を済ませ、シュラフに潜りこんだ。下で石油ストーブをがんがんと燃やしているので徐々に熱くなってくるという珍しい小屋でした。明日の天気は晴れの予報だったが、夜に2回雨が降る音がした。

やっと見えた紅葉 夕方の駒ノ小屋と駒ケ岳

12日、5時半すぎの出発時、予想に反してミゾレ雪が降っている。駒ヶ岳周辺は何も見えないので駒ヶ岳は帰りに寄ることにして中ノ岳へ急ぐ。雪の中を休憩なしで飛ばす。1〜2時間して雪は止んで、晴れ間がみえてきた(下写真)。

ミゾレ雪があがり中ノ岳が見えてきた 振り返れば越後駒ケ岳も見えてきた

頂上のすぐ下に中ノ岳避難小屋がある(右下写真)。

駒ケ岳が完全に姿を現わす 中ノ岳避難小屋

中ノ岳頂上に着いたときは完全に晴れていた。コースタイムの半分の3時間内で到着できた。

中ノ岳頂上 中ノ岳頂上山友Sさん

方位盤にカメラを置いて撮った左上写真は残念ながら逆光で、明るく修正してもこの程度にしかならない。北西方向、避難小屋、八海山などは良く望めた。

頂上方位盤の奥に避難小屋 八海山を望む

来た道を引き返す。同じく3時間内で越後駒ヶ岳に着いた(下写真)。今日は天気が良いためか先客が2〜3組いた。

駒ケ岳頂上、奥は中ノ岳 越後駒ケ岳(2002.7m)山頂

越後三山と呼ばれるのは、駒ヶ岳、中ノ岳、八海山の三山である。そのうち一番高いのは中ノ岳であるが、深田久弥は「日本百名山」に「山として一番立派だから」百名山に駒ヶ岳を選んだと書いている。一等三角点も駒ヶ岳にある。東には荒沢岳(二百名山)が鋭いシルエットを示している(右下写真)。

駒ケ岳頂上(一等三角点) 荒沢岳

駒ノ小屋にちょうど12時に着き、2階に上がって昼食をゆっくりと食べた後、下山した。天気が良くなり、赤や黄色の紅葉が素晴らしく紅葉真っ盛りの中下山できる幸せを味わえた(左下写真)。峠の駐車場の様子も昨日とはまったく変わっていた(右下写真)。

紅葉真っ盛り 明るい枝折峠駐車場に到着

コースタイムでは15時間ほどだったので、何とか明るいうちに峠に戻りたいと考えていたが、上出来でした。
帰路、銀山平の「白銀の湯」に立ち寄った。まったくだれも人がいなくて広い湯船を貸切状態であった(途中からの入浴客はあり)。風呂上がりの山で見る満月が本当に奇麗でした。

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