ラダック山脈6000m峰登頂の山旅(その6)

パンゴン山脈の山には登れず、パンゴン湖で1日を過ごす

8月15日、8時50分TS発。途中で振り返ると、昨日登ったギャップ・カンリ(6109m)の北面の雪渓が目に入る。雪渓右側のコルへ登り、そこから雪面を登った。

ギャップ・カンリ(6109m)を振り返る

反対側のパンドン山脈にはマリ峰(Mari、6585m)が大きく見えてくる(左下写真)。平らな草原をつっきり、橋を渡ってパンドン山脈側のサトー村(Satho,4400m)に下山した(11時15分)。

パンドン山脈マリ峰橋を渡ってサトー村に下山

車3台が待っている。幹線道路は舗装されている。車の往来はほとんどない。村の老夫妻が道端に座っていて、この2人に山の名前を聞いた(右下写真)。

サトー村に着く、車3台が待っている幹線道路の道端には山名を聞いた村の古老

NZ人Jaime、Trevor初登のリジン峰(6170m)サトー村、小学校の門

1台の車に5名でパンゴン湖に向う。日本人3名はレーに1日早く戻るとのこと。もう1台は現地ガイド、コック他でテント、食器類などの装備を運ぶ。途中のタンツェ(Tangtse)までは一緒で、ここで昼食を摂り、タンツェの軍検問所で、PTA、登山許可、パスポートなどのチェックを受けた後、別れる。
インダス川の支流を遡り、草地の小川がなくなり、索漠とした岩砂漠の峠(yakmil La,4300m)を越えるとパンゴン湖が見え出す。パンゴン湖はインダス川に注ぐ湖ではなく、チベット側の湖です。そういう意味でも最初に着いたルクン(Lukung)から見える雰囲気もよりチベット的です(左下写真)。向こう側はアクサイチンに属するそうだが、そういえば2005年に行ったアクサイチン湖を思い出す。パンゴン湖よりははるかに大きく感じた。ルクンから望むパンゴン山脈は重なりあっていてどれがどの山かはっきりと分からない(右下写真)。

パンゴン湖、Lukungに着くルクンからパンゴン山脈を望む

<パンゴン湖周辺図(Olizane15万分の1地図)>

今日の宿泊地、スパンミック(Spangmik)に16時頃に着く。かなりの人が観光、避暑?に来ているのか?、3軒目の宿に泊ることになった。テント以外の宿ははじめてかと思ったが、部屋は満室?、外のテント泊となった。今までのテントとそんなに変わらないが、マット、シュラフにあたる部分は装備されているので必要ない。ここからのパンゴン湖は確かに別天地のような美しさである(右下写真)。

スパンミック、Spangmikの宿スパンミックからのパンゴン湖

スコットランド人のジェイミー2とテント前で持参した残り少しのスコッチウイスキーからはじめて、ゴッドファーザビールへと進んだ。他の人も集まり、夕食前の湖畔での楽しいひとときだった。

テント前でジェイミー2とゴッドファーザビール

夕食は室内で、若い女将さんがカレー料理を出し、10人ほどの宿泊客が食した。

宿のキッチン宿の若女将

8月16日、前夜やはり少し雨がふる。山は雪で頂上部は白い。8時20分発。来た道を湖畔から峠を越えて、タンツェへ戻る。ここからはラダック山脈横断の有名なチャンラ(Chang la、5360m)越えとなる。4000mのタンツェから千数百メートルの登りである。峠は一部残雪で白い(左下写真)。峠からの下りもジグザグの下りで、下ったところに岩山のチェムレ・ゴンパがあった。

チャンラ(Changla、地図は5300m、看板は5360m)チェムレ(Chemre)・ゴンパ

昼食はティクセ・ゴンパまで走った後に摂ったが、観光地のためか、えらく待たされた。

ティクセ(Thikse)・ゴンパビールで乾杯

夕食は日本人4人でビールの飲めるお店で摂り、6000m峰2座の登頂を祝し、乾杯した(右上写真)。
17日朝レーよりデリーに移動、夜のフライトで、18日朝成田に戻った。

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