2015年1月山行記録

1.宝永山(2693m)

Date:2015年1月5日(月)、快晴
Time:
水ヶ塚駐車場(1450m)810−955御殿庭下2.5合(1980m)1000−1130第一火口縁(2470m)1135−1235宝永山(2693m、昼食)1250−1345御殿場ルート旧2.8合(2080m)1355−1420四辻(1800m)1430−1525御胎内入口(1340m)1530−1555水ヶ塚駐車場
Notes:
5日は天気が移動性高気圧に変わり、晴れて風のない登山日和の予報である。新年最初の山はやはり富士山に向う、但し登るは宝永山。厳冬期御殿場ルート富士山日帰りは、もうこの年では厳しい。宝永山は約2700mあり、厳冬期風が強いため、めったに登れる山ではない。厳冬期富士登山では宝永山は避けて通る。
水ヶ塚駐車場から望む富士山は相変わらず大きく厳しい顔をしている。下写真で富士には5つのピーク見える。左から剣ヶ峰、三島岳、駒ヶ岳、朝日岳、伊豆岳である。そして、三島と駒の間が富士宮ルート、駒と朝日の間が御殿場ルートである。
朝の富士(7:45,水ヶ塚駐車場から)、正面宝永火口の右のピークが宝永山

須山口登山道入口はのどかな感じで写っているが、平坦な道は溶けた雪が凍り、歩きにくい。少し傾斜がでてきた林の中の雪道は歩きやすいが(右下写真)、登りだして1時間ほどのところで(1800m)アイゼンを着ける。
須山口登山道入口 林の中の雪道

一合五勺や二合五勺御殿庭下で山道が分岐し、それぞれ道標がある。三合目御殿庭中(2170m)を過ぎ、2300mで森林限界を抜けると急に風が吹きだす。次の山体観測装置の道標まで待てず、防寒のため立ち止まり、ジャケット着用、目出帽を被る。
右下写真、山体観測装置の道標の奥に、富士宮新五合目の駐車場が見える(稜線の切り裂き部分)。夏はこの高さまで車で登れる。
森林限界を抜けて宝永山を望む 山体観測装置の道標

山体観測装置の道標からは大きく口を開けた宝永第一火口が望める(左下写真)。写真左中央の第一火口縁から火口への下り斜面が気になるが登山道通り進む。右下写真は第二火口縁から下を振り返ったところで、第二火口縁の雪の稜線が美しい。
宝永第一火口 第二火口縁の雪の稜線

左下写真、第一火口縁から愛鷹山、伊豆半島が望める。右下写真、ピッケルを出し、アイゼンを効かせて右下へ急斜面を少し下り、トラバースして第一火口に下りる。
第一火口縁 第一火口縁、右下の急斜面を下る

左下写真、降りてきた斜面を振り返る。写真中央の稜線から右へトラバース気味に登山道沿いに下る。火口は風が止む。ありがたい。しかし休まず宝永山に向う。右下写真、左に登山道のトレースが見えるが、途中から道をはずれ右へ西斜面を登り、宝永山山頂に達す。
第一火口から第一火口縁を望む、降りてきた斜面 第一火口から宝永山を望む

途中から富士山からの北西風が吹き出し、頂上では風が強い。山頂には、大きな木製の土台の上に石の方位盤があり、その上に「宝永山山頂2693m」の標識がある(下写真)。木製の土台の陰で昼食にする。風でパンなどがとばされそうです。記録写真を道標の上にカメラを置いてタイマーで撮ろうとするが、風でカメラが倒れ、あきらめる。
宝永山山頂(2693m) 宝永山山頂(2693m)

下りは御殿場側へ降りる。急斜面を下り、大砂走り、ブル道を確認しようとするが、わかり難い。東へ向い、ブル道の標柱を確認し、そこからは旧2.8合のコンクリート小屋跡の地膚が露出している場所を目指す。そこしか休める場所はない。左下写真は、その旧2.8合から二ッ塚を眺めたところです。上塚の右へ下っていくのが須山口下山道で、その矢印マークを右に確認しながら四辻まで下る。
右下写真は、四辻から富士山を振り返ったところで、岩の露出しているのが宝永山、その右上に富士山、朝日岳が望める。
2.8合より二ッ塚を望む 四辻から宝永山を望む

幕岩の脇を通り、御胎内の溶岩洞穴を鑑賞して、御胎内入口に下山した。水ヶ塚まで県道を登りかえして駐車場に戻った。今日は夕方になっても快晴のまま、富士山には雲一つかからない。水ヶ塚には富士山を撮影する人達が何組もいた。下写真は、夕方の富士、西陽を浴びた富士山は朝の富士よりもはっきりと5つのピーク、富士宮、御殿場のルートが確認できました。
夕方の富士(16:13、水ヶ塚駐車場から)

今年も良き1年の始まりを感じます。


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