2015年5月山行記録

8.回想の皆子山(971.5m)

Date:2015年5月25日(月)、晴れ→曇り
Time:
平バス停(470m)930ー1000寺谷出合(490m)−1115皆子山(971.5m)1150−1330ツボクリ谷出合(530m)1345−1440坂下(425m)
Notes:
皆子山、1000mに満たない山ですが、京都北山にあり京都府の最高峰である。この山には、高校3年の春休み、即ち、48年前に登っている。その時は残雪期でかなり雪が残っていて、その上はじめて山に登るような男友達と二人だった。ツボクリ谷で苦労し、疲労困憊、ツボクリ谷の芦火谷との出合と思われる場所で夕暮れを迎え、ビバークした。その思い出の場所に再度出かけられるときが来た。たまたま京都で仕事に来る機会の合間、季節も良い5月。

滋賀県側の堅田から近若バスで平バス停に降りた。途中の途中越、花折峠ともにトンネルが出来ていて、道路が非常に良くなったことが感じられる。天気良好、寺谷から皆子山に登る。48年前は百井別れから百井を経て、皆子谷を登った。寺谷出合までは林道歩き。昔は寺谷からのルートは道になってなかったと思うが、ちゃんとした木馬橋があり寺谷に入る(左下写真)。沢歩きと杉木立ちの道を経て、最後は急な斜面に無理やりつけられたようなトレースを登り、尾根に出て、皆子谷からの道と合する。そしてすぐ皆子山山頂である。
寺谷出合の木馬橋と百井川 杉木立ち

だれもいない皆子山、京都府最高峰の標識がある。三等三角点もある。写真を撮る。雪の皆子山と異なり、緑いっぱいの山頂です。東に比良の蓬莱山、東北に比良山系最高峰の武奈ヶ岳、北には1.5m低いだけで京都府で2番目の峰床山が見える。
皆子山山頂標識 皆子山(971.5m)

山頂で昼食を食べればあとにすることもなくツボクリ谷へと降りていく。斜面はやはり急で、ところどころトラロープなどあるが、登り下り共にトラロープなどの補助が必要な斜面である。源頭部の沢もはじまり、徐々に沢歩きに変わる。そして、核心部は5m滝などあり、高巻き、ロープによる急斜面の下降、斜面のへつりなどある。どちらにしても赤テープを探し出すことが最も大切である。ここを雪のある時に降りるのは、至難のワザである。48年前は相当にダメージを受けた。
ツボクリ谷源頭部はじまる ツボクリ谷核心部の5mの滝

時間的には、コースタイム1時間20分を1時間30分ほどで左からの大きな沢に出会い、ツボクリ谷出合と思われる場所に達したが、昔とイメージがまったく異なっていたため、その先の壊れた「二ノ谷との分岐標識」を確認して、はじめて納得するよりなかった。その先に右下写真のKRAC芦火小屋があった。小さな古い小屋だが、当時は見なかったように思う。KRACは京都のRアルパインクラブと読めるがRはどこだろうか?
ツボクリ谷出合から芦火谷川に入った所 KRAC芦火小屋

ツボクリ谷出合には平坦地などなく、48年前にビバークしたのは結局林道終点まで戻った平坦地だったと思われる(今は二ノ谷管理舎となっている山城高校の芦火荘に宿泊する1泊2日の山行予定であり、荷物もそれなりに持っていた)。下坂下まで戻るかつて林道だったと思われる道は崩壊が激しく、いたる所で土砂崩れなど発生していた。左上写真のツボクリ谷出合下の場所も橋が流されたのか、かなり水量がある所を飛び石伝いに渡らされた。

下坂下の新しい橋のところで、帰りのバスまで1時間ほど待たされた。48年前の山行を検証したことになるのだが、3月の残雪期にはじめての人を連れて(自分も初心者なのに)この沢を降りるのは、無謀であったことが良くわかりました。


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