2020年8月山行記録

10.秩父槍ヶ岳(1341m)

Date:2020年8月3日(月)、曇/晴
Time:
相原橋駐車場(640m)810ー1025稜線下降点ピーク(1450m)1030−1045コンサイス秩父槍ヶ岳(1430m)−1120秩父槍ヶ岳(2103m)1125−1130手前のピーク(1345m、昼食)1200−1240稜線下降点P1245−1430相原橋駐車場
Notes:
梅雨が長く続き、7月はどこにも行けなかった。久しぶりの登山、「おがの化石館」に立ち寄る目的もあり「秩父槍ヶ岳」を目指した。三角点もないマイナーな山だが、難度の高い岩峰と案内本にある。

花園ICから秩父、道の駅大滝温泉でパン朝食し、中津峡の相原橋が登山口になる。トイレは使用禁止で閉鎖されていた。登山口にはいろいろと注意書きが書かれている。
相原橋駐車場 登山道入り口

20分ほどで着く野鳥観察小屋(左下写真)が直登コースの登り口になるのだが、右下写真のように通行止の標識が大きく目に入る。上部の岩場が危険なためで、ヤマレコでも見ていたので、ここは迂回コースを採る。
野鳥観察小屋 ”通行止、ただちに引き返せ”標識

相原沢は少し荒れているが夏には涼しくてよいところです。標高800m近辺で道は自然と沢を離れ、岩のある尾根を避け、左の山腹を巻くように登って行く。1150m付近で稜線に出る。その先の滑りやすそうな急坂でロープ個所が2か所あった。その先で木々の間から秩父槍ヶ岳が少し見えた。夏で樹々の葉が多いためうまく写真が撮れず、右下写真は下山時に慎重に場所を探して撮った。
相原沢の様子 秩父槍ヶ岳が樹々の間に望める

案内本(新分県登山ガイド・埼玉県の山、2010年版)に稜線下降点と書かれているのが左下写真で、そのすぐ上5m高い1450mのピークを稜線下降点ピークとしておく。ここが今回の最高標高点で、秩父槍ヶ岳は1341mと110m低い。ここまで2時間15分でした。
急坂を下りて、登り返した場所がコンサイスと赤字で書かれた秩父槍ヶ岳(1430m)です(右下写真)。ヤマレコである人が書いていたが、コンサイス山名辞典?にここが秩父槍ヶ岳と書かれているようです。ここからは展望が良い(和名倉山、雲取山方面)と書かれているが今日は曇っていてあまり良く見えない。
稜線下降点、埼玉県?の石の標柱 コンサイス秩父槍ヶ岳(1430m)

次に下って行くと出てくるのが左下写真の黄色の標識(左へ下るとの指示)、この場所の先が開けているので確認したが、案内本にあるTVアンテナの場所と思われる。既になく基礎があったと思われる形跡がある。岩稜を避けて下って行くと、少し迷うが登り返すと秩父槍ヶ岳の1つ手前のピークを乗越す。一たん下って登り返すと秩父槍ヶ岳に着いた。3時間と少し。ルーファのいるルートです。
黄色の標識、左へ下り岩稜を巻く 秩父槍ヶ岳に着く、全景

秩父槍ヶ岳山頂は展望はなく、あるのはこれより先通行止めのの標識、さきほどの直登コースを下る道です。手前のピークで昼食とする。
秩父槍ヶ岳(1341m)標識 手前のピークで昼食

この場所は赤岩岳から両神山の稜線の展望が得られる。最初、両神山山頂は雲に覆われていたが、一瞬晴れた。それが右下写真で山頂は写真の右の山です。
赤岩岳を望む 両神山を望む

同じルートを引き返して、14時30分に相原橋の車に戻った。沢に着く頃にほんの少し雨が降ったが、相原橋では止んでいた。

1時間ほど車で戻って、小鹿野町にある「おがの化石館」に立ち寄った。下写真の「パレオパラドキシア」と「ようばけ」に代表されるように、国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」です。秩父盆地の堆積層(地層)とそこから産出している化石群が指定されている。
パレオパラドキシアの骨格標本模型 おがの化石館から望む「ようばけ」

「ようばけ」は、新第三紀の砂岩泥岩互層など(約1500年前に堆積した)が曲流する赤平川に侵食され、幅400m、高さ100mの断崖をつくっている埼玉屈指の大露頭です。「ようばけ」とは「陽のあたる崖」を意味する。宮沢賢治も訪れたようで、歌碑もある。
「ようばけ」説明パネル 宮沢賢治の歌碑と「ようばけ」

歩いて10分ほどで、赤平川の「ようばけ」の直接見える河原に着く。ここから見ると川から砂岩と泥岩の互層が褶曲して堆積している様子が良くわかる。
赤平川河原の「ようばけ」 河原からの「ようばけ」全景

大滝温泉遊湯館はシャワーのみで風呂はコロナの影響でまだ休みなので、皆野町の秩父温泉満願の湯に出向いた。ここはサウナのみ休みで露天風呂他ほぼ全営業で、夕食もゆっくりと頂けた。天気もまずまずだった。木々の下での登山で、それほど暑くなくあまり焼けない。秩父槍ヶ岳はちょうど良い登山になった。


トップへ戻る