2021年2月山行記録

3.雲取山(2017m)

Date:2021年2月10日(水)、晴
Time:
小袖乗越鴨沢駐車場(730m)655ー登山口(770m)700−800茶煮場(1130m)805−910七ッ石分岐(1520m)915−951ブナ坂(1660m)−1130雲取山避難小屋、雲取山頂(2017m)1220−1530鴨沢駐車場
Notes:
雲取山には毎年1〜2月頃に登っている。最近は降雪量が減り2月にならないと雪の季節にならない。今年はどうかなと思いやってきたが、やはり駐車場を見ても雪の少ないことがわかる。天気が良いためか平日の割には車が何台か駐車している。

出発は7時少し前、ちょうど太陽が山の間から顔を出してきた。茶煮場、堂所と平将門の迷走ルートの看板を読みながら、1350m付近で富士山が見えだし、七ッ石分岐を過ぎた急坂でアイゼンを着ける人もでてきた。そこを過ぎるとまた雪がなくなりアイゼンを外すという具合に手間がかかるようです。

小袖乗越鴨沢駐車場 ブナ坂

ブナ坂で石尾根の稜線に達し、その先の見晴らしの良い場所からが本日の富士山のベストショットです。手前の山は雁腹摺山(1874m)です。
石尾根ブナ坂上から望む富士山(9:56)

稜線歩きでは、南アルプスが白く輝いている。右から甲斐駒も見えているが、下写真は北岳から左端は光岳まで確認できる。
荒川岳、赤石岳、聖岳、光岳(右から) 北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳(右から)

奥多摩小屋跡、小雲取山を通過して、雲取山避難小屋に到着する。ここで山頂脇に変死体があることを聞くが、とりあえず山頂に向かう。そして、山頂で写真を撮ってから避難小屋に戻り、昼食をとりながら、話を聞く。
雲取山山頂(2017.1m)と富士山 雲取山頂で

山頂に着く少し前からヘリコプターが上空を旋回し始めたが、最初は山小屋への荷物運搬と思っていた。山頂脇に上半身裸の40才台と思われる死体があり、自殺かな?という話だった。ある登山者が山小屋まで連絡に走り(携帯は通じなかった)、すぐにヘリが来たようです。
まず青いヘリが近づいてきて、2名が降りてきた(左下写真)。死体を確認し搬出方法を決めたのだろう、続いて赤いヘリからまた人と搬出用具が降りた。この時外で食事中で真上を通過したものだから、すごい風で身を低くして耐風した。その後は小屋に逃げた。
山岳救助隊青ヘリから2名降りる,11:43 赤ヘリで遺体収容用具を下す,12:01

遺体収容作業を行い(左下写真)、準備が整ったところで、再度赤ヘリが近づき、吊り上げて死亡者を搬出した。赤ヘリには、東京消防庁、はくちょうの文字が読み取れた。
遺体収容中,12:15 赤ヘリで死亡者搬出,12:23

アイゼン、下りは着けるべきだったと思うが、横着して着けずに下山した。登り4時間半、下り3時間10分。帰路、もえぎの湯、に立ち寄った。

登り6時間(休憩含み)と登山口に書かれている。これ位の距離、登高があると、いいトレーニングになったと思える。雪も少ないながらあり、ハプニングもあり、1日中好天の天気にも恵まれ、充実した1日だった。


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