2022年5月記録

11.桂離宮、芦生の森巨大杉

Date:2022年5月8日(日)〜12日(木)
Notes:
5月8日、桂離宮を15時に参観予約している。その前に同じ阪急沿線にあり同じ八条宮家に関連する長岡天満宮を訪問する。菅原道真公がこの地で詩歌管弦を楽しまれた場所で、太宰府左遷のおり、名残を惜しんで木像を贈った地とされ、その木像をご神体として祀ったのが長岡天満宮のはじまりと伝わっている。本殿は1941年に平安神宮の社殿を移築されたものです。境内前に八条が池が広がっている。江戸時代初期の八条二代目智史親王の別荘があったと伝わっている。
長岡天満宮の本殿長岡天満宮の八条が池

桂離宮は後陽成天皇の弟、八条宮初代智仁親王により、宮家の別荘として創建された(1615年創建開始)。1883年宮内省所管。回遊式庭園と数寄屋風の純日本風建築物で構成されている。松琴亭は桂離宮で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室である。園林堂は本互葺宝形造り屋根の持仏堂である。
桂離宮、松琴亭桂離宮、園林堂

5月9日、山陰線で日吉駅下車、バスで美山町北村で下車する。「美山かやぶきの里」、数多くのかやぶき屋根が現存している。北集落には50戸のうち39棟がかやぶき屋根とHPにある。、1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。郵便ポストとの新旧のコントラストがおもしろい。集落内の村社八幡宮、藍美術館などを見学する。民俗資料館は月曜休館だった。今日の宿「芦生山の家」のバスで芦生に移動する。
美山町北村、かやぶきの里美山町北村、かやぶきの里

5月10日、今日はネイチャーガイドトレッキングで、巨大芦生杉群コースに向かう。芦生の森とは?京都大学が管理する由良川の源流域で、昔は芦生演習林、今は芦生研究林と呼ばれているエリアです。気候区分では日本海型と太平洋型の移行帯に位置し、植物区分の上からも暖温帯林と冷温帯林の移行帯に当たるため、植物の種類が多いのも特徴です。残念ながら私は植物に詳しくないので、巨大杉の写真のみ掲載します。
バスで舗装道路を佐々里峠まで登ったところが出発点です。佐々里峠は中央分水嶺に当たり、南面は桂川から淀川につながり太平洋に出る。そして街道は広河原から花脊峠を越えて鞍馬に至り京都市内に出る鯖街道の一つです。小野村割岳に向かう尾根道を行き、廃村灰野の道を左に分け、P840を過ぎ、1時間40分ほど歩いたP832の先の北に支尾根が張り出しているところに雷杉があり、その支尾根を下っていくと、巨大芦生杉に出会える。これは地元ガイドでないと道に迷うでしょう。
京大芦生研究林入口、事務所巨大芦生杉(伏条台杉)、縄文土器杉

縄文土器杉、芦生大杉、芦生森の神、弥生杉などを案内していただき写真を撮った。伏条台杉とは、横に伸ばした枝が雪の重みで垂れ下がって地面に着き、根を出した枝が幹となり新しい株として成長して繁殖していき、このような幅の広い巨大杉となったと、Wikipediaの説明です。
巨大芦生杉(伏条台杉)、芦生大杉巨大芦生杉(伏条台杉)、弥生杉

11日は、トロッココースをガイドなしで行く。このコースのみがガイドなしトレックが許されている。岩上の大杉までだが(1時間40分)、昨日大杉を見ているので、皆さんは植物に熱心だった。予定より早く「芦生山の家」にもどれたので、早くバスを出してもらい、「かやぶきの里」の「美山民族資料館」を見学した。京都市内には予定より1時間早く戻れた。
トロッココース、岩上の大杉北村、美山民族資料館

12日、雨天のため、予定の善峰寺からポンポン山は取り止め、市内観光に変えた。岡崎の琵琶湖疏水沿いを歩き、インクラインと琵琶湖疏水記念館を見学した。舟を載せた台車が行き来していたインクライン、日本初の水力発電所の蹴上発電所。この後、南禅寺、疏水水路閣上から南禅寺三門、京都市内を望み、南禅院の庭園を見学。野村美術館で「利休茶の湯の確立」展、素晴らしかった永観堂禅林寺(ご本尊「みかえり阿弥陀」他、内容省略)。
水路閣上から南禅寺三門を望む南禅院の庭園

昼食には南禅寺に戻り、「湯豆腐順正」で湯葉コース料理を美味しく頂いた。ビールも旨かった。お値段も手頃です。新幹線「ひかり」には速足で飛び乗りでした。


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