2022年7月山行記録

17.大千軒岳(1072m)

Date:2022年7月27(水)、曇り→雨
Time:
奥二股登山口(220m)705−802広い川原(280m)807−855 金山番所跡(390m)903−948休み台(650m)1005−1100千軒平(960m)1105−1135大千軒岳(1072m)1200−1225千軒平1230−1305休み台1310−1347金山番所跡1400−1605奥二股登山口
Notes:
27日、旅館6時発。1時間弱で奥二股登山口に着く。狩場山の林道は舗装され良かったが、こちらは未舗装の上、道悪く泥水がたまっていたり良くない。天気は曇り。地元福島町作成と思われる「大千軒岳登山道(千軒コース)案内図」が案内板横のポストの中に置かれているので頂戴する。詳細にルート/コースタイムが書かれている。このコースは長いので、短時間で登れる松前町側の新道登山口から登ることを最初計画していたが、登山口までの林道が道路崩壊/補修工事のため通行止めが判明し、やむなく千軒コースに変更した。このコースは長いだけでなく、沢の渡渉が何か所あるとのことで沢靴で登ることにした。
7時5分の出発。最初の渡渉は歩いて5分のところの奥二股沢川を渡る。かつて木橋があったところで、登山靴では確実に水が入る。ロープが渡されておりロープ伝いに沢の中に入り簡単に渡れる。これから登る沢は知内川という。
奥二股登山口最初の渡渉

知内川右岸を沢沿いに、そして高巻の連続を経て、広い川原にでる。この先を左岸に渡る。そして1か所登山道崩壊個所を避けるために右岸へ渡り、左岸へ戻る、の計4か所の渡渉があり、「金山番所跡」に着く。ここまで2時間弱。大きな岩の上に十字架がある。毎年7月最終日曜日にキリスタン信徒殉教追悼ミサが行われるとガイド本に記載がある。
広い川原での横断、渡渉金山番所跡の真っ白な十字架

続いて燈明の沢、「千軒銀座」の先で銀座の沢の二つを渡るが、これらは登山靴でそのまま渡れる程度に沢幅、水量が減っている。そして尾根に取り付き30分で「休み台」に着く。更に1時間の登りで千軒平に着く予定であったが、その途中から急に雨が降り出し、傘を出して急坂を登り、千軒平に到着する。
奥の銀座の沢、登山靴で渡れる千軒平の標識

時間的には1時間で着いた。ここにも十字架があり、エゾカンゾウの大群落地で、他の花々も咲き乱れているお花畑です。
千軒平の十字架エゾカンゾウの大群落

千軒平からは30分の稜線歩きで大千軒岳に着いた。到着は11時半。雨は小雨でほとんど感じない程度になっているが、周囲の山々の景色は望めない。かろうじて左下写真程度。登り4時間半かかった。コースタイムは4〜4時間10分、休憩時間を入れてコースタイムの範囲内です。
大千軒岳が霧の中に、エゾカンゾウ群落大千軒岳(1072m)

今回の山はすべて一等三角点の山ですが、ここ大千軒岳は、北海道で最初に選定された一等三角点でその「測量開始百年記念」碑が岩に埋められて置かれている。昼食後ちょうど12時に下山を始める。また途中から雨が降り出し、道は滑りやすい。結局下りに4時間かかった。コースタイムは3時間だから、雨の分、時間がかかったと思う。函館に18時過ぎに着き、ホテルに宿泊した。
「一等三角点測量開始百年記念」碑大千軒岳一等三角点

28日、今日は新千歳空港まで戻り、東京に帰る日。高速を使って、途中、洞爺湖に降り、昭和新山駅に車を停め、ロープウエイで有珠山に登る。有珠山は何度も噴火していて、1977年噴火では有珠新山が誕生した。古いロープウエイも壊れたようです。ロープウエイ山頂駅からは徒歩15分ほどで有珠山展望台に着く。下写真はここから撮ったものです。
有珠山展望台からの有珠山洞爺湖を望む

昭和新山は1944年に始まった噴火活動で隆起し誕生した。有珠山、ロープウエイ、駐車場からも望める。約50年前に来た時は中腹まで登った。まだ自然のままで、だれもいなくて、樹々も当然なかった。
ロープウエイから昭和新山を望む駐車場から昭和新山を望む

新千歳空港を17時前に出発し、18時半頃に成田に戻った。

4山の中では、一番長くて、渡渉を含む沢沿いを行った大千軒岳が一番印象深い。高度的には一番低い山だが、それは登山口が220m、尾根取付き点で480mと低く、そこまでに2時間半を要している。登山口の高度は、余市岳が560mで、他は700mを越えている。単純な道でなく、沢の渡渉という未知の部分が面白く、これが登山の醍醐味だろうと思う。


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