祈りの島・五島列島の旅

2023年3月12日〜14日

12日、長崎空港から長崎港にバスで着いた。上五島/奈良尾港行きジェットフォイル船の出航まで2時間の自由時間があり、出島と大浦天主堂の見学に出かける。
出島の外景出島、昔の横門

港から出島まで5〜10分で着く。中には入らずに外周見学にする。西北角に右上写真の「史跡 出島和蘭商館跡」の標柱と昔の横門がある(左下写真の地図で右下角にある)。右下写真は東南角地から見た商館の建物です(左下写真の地図で左上角にある)。
出島の地図出島東南角地の商館

海岸通りを歩いて世界文化遺産、大浦天主堂にたどりつく。有名な建物で「ゴシック調の現存する国内最古の教会」と書かれている。入場料は千円で、付属のキリシタン博物館の入場料を含む。グラバー園には時間の関係もあり中には入らず、外から眺めるだけにとどめ、港に戻る。
大浦天主堂グラバー園の地図案内

長崎港14時50分発で上五島・中通島/奈良尾港着17時。かなりの雨が降っていた、天気予報通りだが。港のすぐ近くに奈良尾神社がある。参道をまたぐ形でそびえているあこうの大樹は、根本が二股に分かれ自然の鳥居を形づくっている。幹周り約12m、高さ約25mの大きさで日本一のあこうの大樹とか。参拝の後は、お茶のサービスあり、「豆ようかん」をいただく。
奈良尾神社あこうの大樹

中ノ浦教会マリア様とルルド

次に中ノ浦教会に立ち寄る。静かな入り江に立つメルヘンチックな教会、聖堂前にマリア様とルルドがある。今日の宿泊先、ホテル、アオカ上五島は町の中心部から少しだけ入ったところにある。夕食は「五島フレンチ」でワインが似合い、2時間もかけていただいた。
中ノ浦教会中ノ浦教会の説明板

13日、中通島から橋で渡った頭ヶ島(かしらがしま)にある世界遺産「頭ヶ島集落の頭ヶ島天主堂」で重要文化財、今朝一番の見学スポットです。大正8年(1919)に建てられた、全国的にも非常に珍しい石造りにレンガ積み、内部は木造と個性的な建築様式で、潜伏キリシタンが閉ざされた環境の下で信仰が続けられた集落です。頭ヶ島には上五島空港があるが、現在は定期便はなし。
頭ヶ島天主堂頭ヶ島天主堂

中通島に戻ってすぐのところに、坂本龍馬ゆかりの広場があり、祈りの龍馬像が海を眺めて建立されている。亀山社中の木造帆船「ワイル・ウエフ号」が遭難した場所です。
頭ヶ島天主堂祈りの龍馬像

昼食後、青砂ヶ浦天主堂に立ち寄った。レンガ造りの教会堂の基礎となった建物で、鉄川與助の初期の代表作と言われている。外観のみの見学です。
青砂ヶ浦天主堂チャーター船

そして、郷ノ首港からチャーター船で、船でしか行けないキリシタン洞窟(奥行:50m、高さ、幅:5mほどの洞窟、明治はじめのキリシタン弾圧の際に、信者3家族7人が隠れ住んだ場所といわれている、諸説あり)を、船上より見学予定のところ船をおりての見学がかなった。若松島の南端、荒波が打ちつける断崖にある。キリスト像は高さ3.5m、十字架は4mもある。
キリシタン洞窟キリシタン洞窟(拡大)

船でめぐる二番目は江上天主堂、奈留島の西方にひっそりと立つ。世界遺産は「奈留島の江上集落」、4家族が移り住んだ。キリスト教解禁後の大正7年(1918)に教会堂を建設した。湿気が多い立地から床下が高くなっているのが特徴です、鉄川與助の代表作のひとつで築100年を超え重要文化財にも登録されている。
江上天主堂江上天主堂説明板、内部の様子

次が久賀島の旧五輪教会堂、こちらも世界遺産で「久賀島の集落」、江上天主堂よりも古く1881年創建、1931年移築、五島に現存する最古の教会堂で、もちろん重要文化財です。外観は和風、木造瓦葺の簡素なたたすまいだが、内部は本格的な教会建築様式になっている。現在は使用されてなく、となりに新聖堂が立っている。
旧五輪教会堂旧五輪教会堂内部

チャーター船で福江島の福江港に着き、バスで今日のお宿、五島コンカナ王国にたどり着いた。リゾートホテルで広い敷地に、露天風呂ありの大浴場、食事会場がそれぞれ別棟にある。夕食後、鬼岳天文台で星空観賞会が催された。天気が良く晴れ渡った空に、オリオン、シリウス、冬の大三角、木星などが見え、説明も非常に良かった。

14日、福江島の教会の最初は堂ヶ崎天主堂です。やはり海辺に建ち、明治41年に建てられた五島最古の洋風建造物です。
堂ヶ崎教会堂堂ヶ崎教会堂説明板

水ノ浦教会は、入り江を見下ろす高台に立つ白亜の聖堂です。周囲の景色は、朝ドラ「舞いあがれ」の撮影場所にも使われている。
水ノ浦教会外観水ノ浦教会外観

井持浦教会堂は島の西端にある。レンガを模したコンクリート造りの外観で、明治32年に日本で最初につくられた「ルルドの洞窟」でその名が知られている。大瀬崎断崖展望台は福江島の最西端に位置し、東シナ海に突き出した大断崖の突端には白亜の大瀬崎灯台が立っている。
井持浦教会堂大瀬崎断崖展望台

ツアー所定の訪問地は以上で終了だったが、添乗員さんの計らいで鬼岳を追加観光地に入れてくれた。福江の城下町の旧市街、武家屋敷通りなどを抜けて、空港の近くにある鬼岳登山口に着いた。標高200mほどの天文台近くの登山口から鬼岳神社のある稜線までまず登り、更に足をのばして、315m(三角点はなし、標識のみ)の鬼岳に登った。周囲は絶景が広がっていた。
鬼岳(315m)福江方面を望む

五島福江空港から福岡空港経由、羽田空港には21時30分の到着、参加者18名のツアーでした。

長崎では、思わぬ形で出島/大浦天主堂の見学ができ、鬼岳山頂まで追加で行け、食事、宿、バスなども申し分なく、その上に、割引、クーポン券利用もあり、非常に良かった。

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