徳川家康の戦った3古戦場とゆかりの6つのお城巡り

三方ヶ原、長篠・設楽原、関ケ原古戦場と
駿府城、浜松城、長篠城、犬山城、小牧山城、岡崎城

2023年4月7日〜9日

クラツーのツアー、正式名称「歴史への旅 今さら聞けない歴史 徳川家康編 ドラマで話題の徳川家康の一生をたどる 静岡・愛知・関ケ原 3日間」に参加した。参加人数は28名で、ほぼ満員、男女同数くらいの感じでした。訪問地は上記した古戦場とお城です。

7日は、「こだま」で静岡に着き、バスの旅が始まる。満員でも、一人参加はバス相席なし、駿府城からスタートです。今日はあいにくの天気予報ですが、今のところ小雨で雨具上着用で傘は出したり閉まったりです。駿府城は家康が人質として幼少期を過ごした、そして、終焉の場所として選んだ城です。
駿府城、巽櫓駿府城内、徳川家康公の像

巽(たつみ)櫓の先、東御門から入城してそれらを見学する。徒歩で二の丸、本丸を進み、家康手植のミカン、家康公の像などをまわって、天守台跡は現在発掘調査が進められており、天正期の石垣、慶長期の石垣などの違いが示されている。最後に坤(ひつじさる)櫓を見て見学終了です。
天守台跡、発掘調査現場三方ヶ原古戦場跡の説明板

バスで藤枝の道の駅「玉露の里」で昼食の後、三方ヶ原に移動するが、この頃から雨脚強くなり、三方ヶ原古戦場跡(家康が武田信玄に敗れた戦い)では右上と左下の2枚の写真を撮ってすぐにバスに戻った。古戦場の碑のある場所は三方原墓園の脇で、古戦場の正確な場所は特定されていない。周辺はまだ畑が残るが住宅、事務所などが混在する場所で、姫街道の根洗い松付近が有力視されている。
そして、本日の最後は浜松城。家康が青年期を過ごした城で、出世城と言われている。 各城や戦いの説明は講師の先生が詳しく説明してくださったが、ここではすべて省略です。バスで豊橋に移動し、豊橋駅新幹線口のビジネスホテルに宿泊。
三方ヶ原古戦場の碑浜松城を望む

8日は土曜日、団体客の混雑が予想され出発を15分早めて9時前に本日の最初の訪問地、長篠城址史跡保存館に到着した。保存館で一通りの説明を受けた後、堀、土塁、主郭跡などを見て回る。
長篠城概要図長篠城主郭跡

長篠城は豊川と宇連川の合流する天然の要害で、その状況は対岸の橋の上からが一番理解できる。鳥居強右衛門(すねえもん)が岡崎城に連絡のため渡った川の付近には、彼の磔跡、処刑跡の碑が残されている。
長篠・設楽原、布陣図長篠城を2河川合流対岸から望む

次に4km離れた設楽原の決戦跡に向かう。小さな川の連吾川を挟んで信長・家康軍と武田勝頼軍が対峙した。家康陣に馬防柵が再現されており、ここから火縄銃を撃って武田軍をわずか8時間ほどで退け勝利へ導いた。
設楽原、馬防柵(再現)設楽原、両軍対峙する連吾川

長篠設楽原の後は高速に乗って犬山に移動、犬山の城下町で各自昼食のあと犬山城を見学した。木曽川のほとり小高い山の上に建てられている。信長、秀吉、家康の天下人が奪い合った名城で、江戸時代の城主成瀬氏の個人所有の城として知られてきた。現在は公益財団法人犬山城白帝文庫がお城を所有し、調査・保存と公開を行っている。
犬山城を望む犬山城天守より木曽川を望む

引き続いて、小牧山城。小牧空港のすぐ北に位置する小高い山城で、信長が築城、その後に家康が小牧・長久手の戦いのために堀や土塁をさらに作った。石垣にその様子が見られる。小牧山城史跡情報館を含めてかなり再現、公開が行われるようになった。
小牧山城、石垣と天守小牧山城外観

9日は名古屋駅前から高速を走って、滋賀県境に近い岐阜県の関ケ原に到着する。まず家康の最初の陣地、桃配山。旧中山道、現国道21号線の車の往来の激しい道路横に小高い丘がある。写真の碑のすぐ上に平らな場所があり祠も残っている。次に西に移動し、西軍、石田三成の陣地、笹尾山。こちらは山裾にあり、関ケ原を見下ろせる。
関ケ原、家康最初陣地、桃配山関ケ原、石田三成陣地、笹尾山

笹尾山のすぐ下が最終決戦地で三成が追い込まれた様子がうかがえる。
関ケ原古戦場、史跡位置図関ケ原古戦場、決戦地

関ケ原の中央、中山道と北国街道が交わる場所のはずれに家康最終陣地、床几場がある。桃配山は少し離れていて全体の状況がみずらいことと、東軍を鼓舞するために家康が中央に出てきて、采配した。首塚もその隣にある。
床几場、家康最終陣地八丁味噌の郷、工場見学

関ケ原の後は、名古屋を越えて岡崎まで走り、八丁味噌の郷で昼食、そして工場見学。その後、徳川将軍家の菩提寺として名高い大樹寺を訪れた。山門、本堂、多宝塔、廟所などを見て回った。廟所には初代家康から14代家茂までの墓が建立された。15代慶喜の墓はない、慶喜が亡くなった時は将軍ではなかったから。また位牌堂には徳川歴代将軍の等身大の位牌が祀られている。
大樹寺、本堂大樹寺、家康廟所

最後の見学地は岡崎城、家康の生まれた城で、産湯の井戸がある。天守閣も今年1月にリニューアルオープンし立派であったが、今回は何といっても「どうする家康」の大河ドラマ館が見ごたえがあった。展示、4Kシアター、特に関ケ原合戦のジオラマが今朝見た関ケ原の古戦場の振り返りになり有益であった。
岡崎城、産湯の井戸岡崎城天守閣を望む

三河安城駅から「こだま」で東京に戻った。

3日間で非常によくまとめられたツアーでした。高速道路網が充実し移動がたやすくなり、各観光地がそれぞれ記念館や歴史館を充実させ、史跡めぐりがやりやすくなった。関ケ原は50年前は、たしか家康最終陣地にあった古戦場碑程度しか見てなかったと思う。

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