神話の国ギリシャ大周遊

2023年5月22日〜29日、8日間の記録

JTB旅物語の「神話の国ギリシャ大周遊8日間」に参加した。参加者は13名で、夫婦2組、母娘/姉妹2組、男性2名、女性3名、70才台の参加者が大半です。

22日は成田空港22時30分発カタール航空でドーハ経由、アテネに23日12時30分に着いた。ギリシャはサマータイムで日本との時差は6時間です。着後ギリシャ中部のカランパカに向かう。途中、古戦場跡のテルモピュライに立ち寄り、カランパカのホテルに20時前に到着した。

24日、ギリシャの世界遺産の最初は、岩の上の修道院群の観光です。6か所の修道院がありそのうち下記の2か所に入場した。奇岩の頂上に修道院は立ち、20世紀の初頭までは岩山に階段もはしごもなく、下界からの運搬手段は滑車につるした網袋だけだったという。アギオス・ニコラオス修道院は小さな修道院で、今は簡単なエレベータが岩の外面に設置されている。もちろん観光は徒歩で上まで登る。内部には宗教画などが展示されている。次のメガロ・メテオロン修道院はメテオラ最大の修道院で道路にバスが多く駐車している。観光客が多い。14世紀に創建された。写本やイコン、博物館などが内部にある。その後は残りの修道院を含めて道路脇の展望スポットからの外見からの観光になる。
昼食後、デルフィに向かい、18時半ころにホテルに着いた。
アギオス・ニコラオス修道院メガロ・メテオロン修道院

25日は、次の世界遺産「デルフィ遺跡」。まずはデルフィ博物館から観光が始まり、その後、古代遺跡の見学となる。
デルフィ博物館の像デルフィ遺跡、アテネ人の宝庫

デルフィの町は山の中腹にあるが、遺跡はそれより上の山の斜面に大きな石で神殿や宝庫、会議所、スタジアムを建てている。世界の中心として信者を集めた場所、「アポロンの神託」の神聖な場所という説明だが、なぜこのような山の斜面に造るのか、建てるのが難しいだけでなく、なかなか理解しがたいです。
天空都市アラホバとはその後立ち寄ったスキーリゾート地です。
デルフイ遺跡、アポロン神殿跡天空都市アラホバ

続く3番目の世界遺産、オシオス・ルカス修道院、中期ビザンチン建築特有の建築物です。
オシオス・ルカス修道院オシオス・ルカス修道院の内部

そしてアテネに着き、古代アゴラ前のレストランに落ち着く。アクロポリスも眺められる絶好の場所で人々でにぎわっている。
アテネ、古代アゴラ前のレストラン街夕食レストランの前の街路で

26日、コリントス運河を見学する。ペロポネソス半島の一番狭いところに運河を通した。それでも延長6kmあり、最大高さ80m、幅23m、途中に鉄道と道路橋が架かっている、1893年完成。
コリントス運河カラプリタのレストランで昼食

カラプリタとはやはりスキーリゾート地でここまでオドンドトス登山鉄道が通じている。我々はこの鉄道を下りに利用する。途中、絶壁の岩壁をくり抜いた狭い渓谷を下る。
アテネに戻って、パナシナイコ・スタジアムを見学する。1896年ここで第一回近代オリンピックが開かれた。
オドンドトス鉄道の案内写真パナシナイコ・スタジアム

27日はエーゲ海ミニクルーズの日。バスでピレウス港まで行きクルーズ船に乗り換える。エーゲ海サロニコス湾に浮かぶ3つの島を訪問する。最初に一番遠いイドラ島へ。ギリシャ人や外国人は船上デッキでくつろいでいる。我々少数派が船内の座席に着席する。イドラ島までの3時間は長い。11時に着いて、イドラ島の町並み、マリア修道院、岩場の道を散歩する。
クルーズ船のデッキでくつろぐ旅行者イドラ島

船に戻って出港後、ビュッフェ形式の昼食、そしてポロス島に着く。ここは滞在時間が短い。灯台のある展望所まで登り写真を撮ってくるのがここのお仕事。
ポロス島の灯台灯台前の展望所で

続く3番目のエギナ島は、観光バスでめぐるアフェア神殿と聖ネクタリオス修道院のツアー。アフェア神殿はBC6〜5世紀にかけて建てられたもので、この時代の最も優れた建築のひとつといわれる。32本の石柱のうち24本が残る。エギナで取れる石灰岩で造られている。
エギナ島、アフェア神殿エギナ島、聖ネクタリオス修道院

18時に船は出港してピレウス港に戻ったが、この最後の1時間ほどはダンスショーで盛り上がった。アテネ市内は、アクロポリスを見上げるレストランでの夜景ディナーとなった。たそがれ時から夜景までテーブルで食事中ずっとながめるころができた。
アテネ、アクロポリスを見上げる
レストランで夕食
アクロポリス、夜景デイナー

28日は最終日で、4番目の世界遺産、アクロポリスの丘、パルテノン神殿に向かう。8時のオープンにあわせて並び、空いているときに見学ができて良かった。アクロポリスとは「高い丘の上の都市」という意味です。外部の侵略を防ぐ要塞として機能していたが、BC8世紀から次々と神殿が建てられ聖域として人々の信仰を集めるようになった。
アクロポリス、パルテノン神殿入り口アクロポリス、パルテノン神殿

アクロポリスの後はプラカ地区、旧市街の散策で、ハドリアヌス門にも立ち寄った。
アクロポリス、パルテノン神殿正面ハドリアヌス門

10時半に空港にバスで向かう。14時発のカタール航空でドーハへ。19時ころから出発の2時までの待ち時間が長かった。29日18時40分頃の成田空港着。

1.今回のツアーで残念だったのは「オリンピア遺跡」に行けなかったことです。「オリンピア遺跡」を含むツアーはごくわずかしかなく、そのツアーは催行されなかったためこちらのツアー参加となった。
2.古代エジプト、オリエント文明からローマへの橋渡しになるギリシャ文明、神話の神々の理解はまだ不十分だが、とりあえずその雰囲気を感じてきた。
3.ギリシャの物価はビールが4ユーロ、約600円、約1500円した北欧のアイスランドと比べると格段に安い。南欧で財政の破綻した国ということもあるが、日本の物価はギリシャの物価に近い。ここでも日本の物価の世界的に見て安いということが見えてくる。


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