2005年3月山行記録

3.積雪期の阿弥陀南稜(2805m)

Date:2005年3月20日(日)[日帰り]
Party:栗本俊和単独
装備:アイゼン12本歯、ピッケル
Time:
◆3月20日(日)/雲時々晴れ
自宅445=610双葉SA(朝食)635=諏訪南IC=710丸山地区別荘地最奥地点に駐車(舟山十字路までの中間地点、1500m)730ー舟山十字路(1620m)755−820南稜分岐(1735m)825ーアイゼン装着830−1002立場山(2370m)1005ー青ナギ1030−1103無名峰P1(2540m)1113−1146P3ルンゼ下1152−P3(2710m)1210ー1219P41224−1240阿弥陀岳(2805m、昼食:パン1個)1255−1420御小屋山(2137m)1435−1505虎姫神社1510−1537舟山十字路1540−1555駐車場1610=1630道の駅1640=小渕沢IC=1740談合坂SA(夕食、給油)1810=渋滞=1900藤野PA(トイレ)1910=調布IC=2025自宅
(d=往復365.2km)
Notes:
昨年10月南稜に登った時に、0410阿弥陀南稜、積雪期に単独、日帰りで登ってみようと思った。日帰りで登るにはトレースがあることが前提となる。それは春分の日頃だろうと考えていた。

前日寝るのが少し遅くなり、出発が予定の4時より1時間近く遅れた。また鉢巻道路から舟山十字路までの林道がちょうど中間地点までは雪がなかったが、そこから先は、道が凍っていて、ノーマルタイヤではチェーンを付けないと入れない。空きスペースに車が1台駐車しており、その横に駐車する。

舟山十字路 阿弥陀岳と南稜、中央肩部P3、右端P1

舟山十字路までは、歩いて25分程かかった。車が5〜6台駐車している。(左上写真) 前回と比べて1時間の遅れに抑えることができた。南稜分岐からの急坂の手前で先行3人パーティーがアイゼンを着けていた。同じくアイゼンを着ける。
雪道を立場山までもくもくと歩く。立場山を過ぎたビューポイントで三脚を据えて写真を撮っていた人に出会う。今朝は20人位が登って行きましたと聞かされた。
青ナギは毎回そうだが、見晴らしの良いところで、(右上写真) の阿弥陀岳や北アルプスなどいろんな方向の写真が撮れる。ここからP2あたりまで何ヶ所かテントサイトの形跡が見られた。
P1無名峰では、P3の頭に先行パーティーの姿が見られた。前夜泊の最終組かと思った。抜かしてきた人は皆この辺でテントを張るはずであり、今日は自分が最終登山者と思っていた。

P3ルンゼ下から上 P3ルンゼ上から下P4よりP3と権現岳

P3ルンゼ下で上を見上げると(上左写真) 、FIXロープも見え、ステップも切られているので何も問題なさそう。ところが、ルンゼ中間まで登ると、先行4人パーティーがいた。ザイルを使用しちょうど3人目の女性が登っているところだった。
少し待ったが、了承を得て、先に行かせてもらうことにし、その女性を抜いて、P3上に立った。(上中写真、女性がザイルトップに到着したところ)
P4付近に狭くて微妙な個所が2〜3ケ所あるが、空身なので問題なし。荷物があると少し苦労するかなと思われる。
12時40分に阿弥陀岳に到着。北稜を登ってきたパーティーなどがいた。頂上の標識の埋もれ具合で積雪量がわかる。1〜1.5m位か。(下左写真参照)
あとは、ひたすら御小屋尾根を下る。長い稜線だ。アイゼンは虎姫神社のところではずした。

阿弥陀岳頂上(2805m)、背景は赤岳舟山十字路のゲート


南稜の核心部P3ルンゼは、FIXロープがあるので単独でも問題なしと考えて、今回登ってみた。今日は単独行者はいなかった。冬場はザイルを出すパーティーが多いので、混むと待ち時間を考慮しなければならない。
舟山十字路を出て、帰ってくるまでの時間を前回と比較してみる。前回は6:50出発、13:55帰着の7時間5分。今回は、7:55発、15:40着の7時間45分。結果は40分しか余計に掛かっていない。1時間みておけば良いということでしょうか。林道歩行の1時間を加えても、9時間みておけば良いということになりますか。
阿弥陀南稜は、東京から日帰り可能な雪と岩と景色を楽しめる格好の場所と言えるのではないでしょうか?また高所登山のアタックを想定したトレーニング場としても相応しいと思われる。

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