2007年12月山行記録

15.小金沢山(2014.3m)、黒岳(1987.5m)、牛奥ノ雁ケ腹摺山(1994m)

Date:2007年12月16日(日)
Party:栗本俊和単独
Time:
◆10月16日(日)/晴時々曇
自宅555=620調布IC=655談合坂SA(朝食)720=730大月IC=755大峠駐車場(1560m)810−835赤岩ノ丸(1792m)840−920黒岳(一等三角点、1987.5m)930−1000川胡桃沢ノ頭(1940m)1005−1045牛奥ノ雁ケ腹摺山(1994m)1055−1130小金沢山(昼食、2014.3m)1215−1300牛奥ノ雁ケ腹摺山1310ー1340川胡桃沢ノ頭1345ー1410黒岳分岐1415−1500大峠駐車場1515=1600藤野PA1630=1810自宅
(d=往復188km)
Notes:
この週末は山に行く予定はなかったのだが、七面山HP掲載を15日早く終わらすことができ、七面山で一緒だった人がこの週末に大峠から雁ケ腹摺山に行くという話を聞いていたので、大峠までの林道が何時冬季閉鎖されるのか調べたところ、16日まで通行可で、17日から閉鎖されることがわかった。
そこで、明日は天気も良さそうだし、たまたま調べたら明日まで可能という何かの縁を感じて、大峠から黒岳、牛奥ノ雁ケ腹摺山、小金沢山まで往復することにした(雁ケ腹摺山には既に登っている)。
雁ケ腹摺山は五百円札に描かれた富士山の撮影地ということは、皆さんご存知だろう。そして、牛奥ノ雁ケ腹摺山、小金沢山共にそれに劣らず秀麗富岳12景に指定された富士山展望の好適地とのこと。

大月から真木小金沢林道に入り大峠に向かう。車は少ない、ほとんど出会う車もなく大峠近くになると路面が白くなってくる。意外だった。昨日雪が降ったようだ。大峠駐車場には車が10台近く駐車しているが、車に残っている人の感じからほとんどが雁ケ腹摺山での写真撮影のためと推察した。道は雪で白い(左下写真)。

大峠駐車場
道は雪にうっすらと覆われて
大峠登山口

準備して歩きだす。右(東)は雁ケ腹摺山への道、左(西)が黒岳への道、登山道も薄らと雪に覆われている(右上写真)。
1792mの赤岩の丸に来ると富士山が顔を出す。早速写真を撮る。黒岳は展望が良くないと案内にあるので、ここで写真が撮れてほっとする(下写真)。

赤岩の丸1792mよりの富士山 富士山(ズーム)

峠から1時間ちょっとで稜線に上がり、黒岳に着く。一等三角点があるが、展望は良くない。この三角点の点名が小金沢山で、山名が黒岳となっていて、ややこしい(小金沢山はこれから行く2つ北にある山)。もともとこの辺りの山全体を小金沢連嶺と言った名残と思われる。そして黒岳という山は別にありこちらも一等三角点の山です。それは御坂黒岳(1792.7m)と呼ばれている河口湖の北、御坂山地にある山です(三ツ峠入口から黒岳、参照)。それに従えば、今回の黒岳は小金沢黒岳となる(左下写真)。
傾いた切り株の上にデジカメを置いてタイマー撮影したので、地面、人共に傾いている(右下写真)。

黒岳頂上(1987.6m)
一等三角点
黒岳山頂(タイマー撮影)
傾いた切株にデジカメを置いた

黒岳からは薄らと雪の積もった稜線歩きです(下写真)。アイゼンは不要。
雪を踏みしめ歩くすがすがしさ。山はいいねと本当に思う。気温は−5℃程度に下がってきて、フリースを着る。

稜線上の雪道 熊笹の雪道

初めて人と出合った川胡桃沢ノ頭でシャッターを押してもらう(左下写真)。ここから西に山々が望めるが、この時はどの山か同定できない。一旦下った賽の河原からは木々がなくなり牛奥ノ雁ケ腹摺山が望める(右下写真)。

川胡桃沢ノ頭(1940m)
たまたま人に出会った
牛奥ノ雁ケ腹摺山を望む

30分ほどの登りで牛奥ノ雁ケ腹摺山に着く。その少し手前で風が強く寒さを感じたので、新しく買った雨具上を試しに着る。山頂でまた三角点風の標石の上にカメラを置いてタイマー撮影した(左下写真)。
さすがに富士山の景色が素晴らしい(右下写真)。雁ケ腹摺山からの富士山と比べて遜色ない。このあたりには雁ケ腹摺がつく山が三つある。雁ケ腹摺山、牛奥ノ雁ケ腹摺山と笹子雁ケ腹摺山。雁ケ腹摺の意味は、雁が腹を摺るように飛び越えていく様子から名前がついたといわれている。従って、峠に近いところにある山です。

牛奥ノ雁ケ腹摺山山頂で
(タイマー撮影)
牛奥ノ雁ケ腹摺山からの
富士山

小金沢山への道は一部不明瞭なところがあるが30分ほどで着いた。こちらには三等三角点がある(左下写真)。丸太の上に座り昼食とする。また誰もいないのでタイマー撮影を試みるが適当な場所が見つからない、逆光になるが1枚撮ってみた(右下写真)。
西側に山々が見えて、南アルプスと確認したが、木々で全体が写せない。

小金沢山標識(2014.3m) 小金沢山で、後ろが富士山

帰りは来た道を引き返す。なんとか南アの写せる場所を探す。牛奥ノ雁ケ腹摺山で全体を確認できた。甲斐駒から聖、光岳までが一望に望める。素晴らしいの一言です。左下の写真は牛奥ノ雁ケ腹摺山を過ぎた斜面のところで撮りました。左に聖岳、光岳まで続いていますが、写真は省略しました。

南アルプス
右から甲斐駒、仙丈、北岳、間岳、農鳥
帰りには車は1台のみ

15時ちょうどに大峠に帰り着いた。道には雪は溶けてなく、車も最後の1台になっていた。誰もいない静かな峠、明日からは通行止めになるから夕方に来る人はいない(右上写真)。

あまり早く帰ると高速の通勤割引が効かなくなるので、下りはゆっくりめに降りてきたが15時に着いた。このまま帰ると17時以前に八王子料金所を通過してしまいそう。(通勤割引は17〜20時に料金所通過が条件です)真木温泉、橋倉鉱泉があるが、日帰り入浴はやってない。案の定、高速はまったく渋滞がなく、藤野PAで30分時間をつぶすが、じれて出発した。八王子通過は16時45分頃でETC割引は効かず、1900円。行きは6〜9時の通過で通勤割引が効いて1250円でした。
山に行くのに、山以外にもいろいろと考えないといけない内容が増えました。
そして、調布ICを降りると、今度は都内で渋滞発生です。夕方の混む時間になりました。自宅まで調布から1時間以上かかりました。それでも夕方18時に着けたのはありがたいです。

急に思い立っての山行でしたが、12月の天気が良い日になり、富士山、南アルプスの素晴らしい景色を眺めることができました。前回の七面山が西側から、今回が北側から富士山を眺めたことになります。こういう景色を撮るのならコンパクトデジカメでなく一眼レフのデジカメが必要とその時は感じますが、写真家でもないし、HPの小さな写真にするだけですから雰囲気で感じて戴ければと思います。


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