ラダック・ザンスカールの旅(3)

ラマユル僧院からカルギルへ

8月4日、
アルチからラマユルに向う。川から離れ山の中に入っていくと、ラマユル僧院が現われる。大きな僧院で、11世紀前半にカギュ派祖師の一人、ナーローパが石窟で瞑想修行したといわれている(開祖とされる)。本堂右手棚内に設けられた小窓を開けると小さな石窟があり、これがナーローパが瞑想した石窟といわれ、内部には、カギュ派の三人の祖師、ティローパ、ナーローパ、ミラレパの像がある。

ラマユル僧院全景

本堂では、ちょうど祈祷が行われていて、お寺に来た感じがする。

本堂での祈祷僧院からの眺め

壁画の写真を数枚載せます。内容については、専門家に譲り、壁画の様子が伝わればと思います。



昼食は屋外のテーブルで、持参のランチボックスをいただきます(左下写真)。
ラマユルから西へ走ると、スリナガル、レー道路の最高点と書かれた標識のあるフォトゥラに着く(右下写真)。標識記載の標高をメートルに直すと、4108mとなる。ガイド本、地図には4091mとか4094mとかある、約4100mということでしょう。

昼食風景フォトゥラ(4108m)

ムルベクという村に来ると、石灰岩の大岩に彫られた高さ約10mの弥勒菩薩の磨崖仏がある。

ムルベクの磨崖仏弥勒菩薩磨崖仏

今日の宿泊地、ラダック第二の都市、カルギルに着いたのは夕方6時半頃。ここはイスラム文化圏であり、印パ実効支配線の南わずか4kmで、たびたびパキスタン軍の砲撃を受けている。遅かったので外出はなく、ホテルの道路に面したバルコニーから外の様子と丘の上に灯る光を眺めながら、思いを馳せる。

ラダック・ザンスカールの旅(4)へ 続きます。

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