ラダック・ザンスカールの旅(5)

ザンスカールの僧院訪問(1)前半部、6〜7日

ザンスカールのパドゥムでは5連泊で、中4日間にほとんどの僧院を観たといってよいだろう。行った順番に名前を挙げる。カルシャ僧院は、ちょうど砂マンダラの作成時期に遭遇し、作成の場の一部始終に立ち会うことになり計6回(私は5回)も訪問した。パドゥムの標高は3565mとある。
6日、カルシャ僧院、チョージグザル僧院、ポタン僧院、カルシャ僧院(2回目)
7日、カルチャ僧院(早朝、3回目)、バルダン僧院(道路途中不通で行けなかった)、ギャワリンカ磨崖仏、タグリモ僧院、パドゥム僧院、ビビティン僧院、カルチャ僧院(4回目)
8日、ゾンクル僧院、サニ僧院(内部拝観は10日)、カルチャ僧院(5回目)
9日、ザンラ僧院、現ザンラ王の家、旧王宮跡、トンデ僧院、カルチャ僧院(6回目、砂マンダラ完成)
これらを、(1)前半、(2)後半、(3)カルチャ僧院の砂マンダラ、に分けて報告します。

6日、夜半に雨が降った。出発時には止んでいたが、最初に向ったカルチャ僧院の上にすぐ雲が迫りどんよりとしている(左下写真)。カルシャ僧院から町を見ても、山々は雲に被われている。例年は乾燥してて暑く、いつもとはかなり違うとの話でした。カルシャ僧院はザンスカール最大のゴンパで我々も僧院内を見学し、上の方のゴンパに行ったが、後の「砂マンダラ」のページに譲ることにする。

カルシャ僧院僧院からパドゥムの町を望む

下のポタン僧院は、パドゥムの盆地の真ん中にあり、ダライラマ14世がザンスカール訪問時にカーラチャクラ灌頂を行った際に建てられた新しいゴンパです。よって、ダライラマ14世の寝室他がありました(右下写真)。

ポタン僧院ダライラマ14世の寝室

7日、午後予定のバルダン僧院に先に向う。道が怪しいとの情報があったため。やはり30分ほどで道路が沢水で遮断されていた。沢の向こう側に少女が一人腰を屈めていた。上から降りてきたが、沢を越えられないので、助けを待っていた(左下写真)。
次に、パドゥムに戻り、ギャワリンカ磨崖仏を見た。河畔の大岩に彫られた五如来座像です(右下写真)。

バルダン僧院に向う道、不通ギャワリンカ磨崖仏(岩に五仏)

パドゥム西の小高い丘にあるタグリモ僧院、壁画を2枚紹介します(下写真)。
左下写真は、ニンマ派の代表的寂静尊群を描いた仏画(タンカ)であるが、チベット仏教にはインド、ヒンズーの影響を受けたこのような男女混交図が多い。

ニンマ派の代表的寂静尊群を描いたタンカミラレパ像

パドゥムの町の南の丘に立つパドゥム僧院、パドゥムの町並みがよく見えます(左下写真)。
夕方、宿の裏にある町並みに出てみた。兄弟が遊んでいた(右下写真)。

パドゥム僧院からの町並み道端で遊ぶ兄弟

その裏から見た我々の泊まったOmasila Hotelです(左下写真)。
ホテル前庭にはキッチンテントがあります(右下写真)。このホテル、ホテルとは名ばかりで、辺境の地にあるためか食事はなく、同行したキッチンスタッフが我々の食事を作ってくれ運んでくれます。

Omasila Hotelキッチンテント

夜には雨の降る天気不順が続き、暑いはずが暑くなく涼しい、山が見えないのは残念、というのが私の感じでした。レーの土石流災害は思いもよらぬこと、こちらでは停電の多いのは困るなーという風にしか感じてなかった。

ラダック・ザンスカールの旅(6)へ 続きます。

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