2010年9月山行記録

16.烏帽子岳(2628m)、南沢岳(2625.3m)、不動岳(2601m)

Time:
◆9月3日(金)/薄曇り後一時雨
船窪小屋(2450m)530−610船窪乗越(2180m)615−633船窪岳−740船窪第二ピーク(2459m)745−1015不動岳(昼食、2601m)1040−1115南沢乗越−1215南沢岳(2625.3m)−1315烏帽子岳分岐(2540m)1330−1350烏帽子岳(2628m)1400−1415烏帽子岳分岐1420−1445烏帽子小屋(2550m)泊
◆9月4日(土)/晴れ
烏帽子小屋550−前烏帽子(2605m)−620烏帽子小屋635−1000高瀬ダム(1270m)
Notes:
前半部針ノ木岳、蓮華岳からの続きです。

3日朝の様子は、昨日と大分違う。出発が30分ほど早いが、稜線では風がかなり吹いていて、周囲の景色も見えるが、昨日ほどは良くない。稜線を離れれば風はそれほどではないが、薄曇り。船窪乗越に下ってから、途中、クサリ、ハシゴのある道を船窪岳、船窪第二ピークと登っていく(左下写真)。船窪岳は乗越から最初の低いピークで、第二ピークが2459mピークです。
次の不動岳までは長いが、アップダウンのある登りで、頂上の不動岩に着く頃には、空の様子がおかしくなってきた。不動岳山頂(右下写真)で弁当のおにぎりを食べていると小雨が降ってきた。

船窪岳山頂船窪岳第二ピーク(2459m) 不動岳山頂(2601m)

烏帽子岳と南沢岳方向も頂上付近まで雲に被われてきた(左下写真)。南沢乗越付近で雨具上下を着込んだ。最初は暑かったが、南沢岳頂上に飛び出すと、風が強く、暑さは吹っ飛び、寒さを感じるくらいになった。南沢岳頂上は写真1枚撮るだけで通過し(右下写真)、四十八池近くまで降りて休憩した。

烏帽子岳(左)と南沢岳(右)を望む 南沢岳頂上(2625.3m)

烏帽子岳分岐まで来たが、烏帽子岳は見えない(左下写真)。烏帽子岳に向う。頂上は岩場で、クサリを乗り越えると、頂上の標識があった(右下写真)。
烏帽子岳分岐 烏帽子岳山頂(2628m)

烏帽子岳分岐まで戻ると、烏帽子岳が少し姿を現わし、写真を撮ることができた(左下写真)。烏帽子小屋に戻る途中、前烏帽子付近に、天気の回復をみて、下から登ってきた人達が何人か、烏帽子岳を観に登って来ていた。
烏帽子小屋の宿泊者は、野口五郎岳経由の裏銀座縦走コースからの人と、これからそちらへ向う人が多く、20数名いた(船窪小屋からは3名)。

烏帽子分岐に戻ると烏帽子岳が見えた 烏帽子小屋

4日晴れ、小屋前から赤牛岳の長い稜線が望める(左下写真)。天気が良いので、前烏帽子岳まで、烏帽子岳の写真を撮りに出かける(小屋からは烏帽子岳は見えない)。

赤牛岳と後ろは薬師岳の稜線 小屋から前烏帽子岳を望む(前日撮影)

前烏帽子岳まで来ると、さすが来たかいがあったという感じで、素晴らしい景色が広がります。烏帽子岳とその右後ろに剣岳、そしてその右に昨日歩いてきた南沢岳からの稜線です(下写真)。

前烏帽子岳から烏帽子岳(左)を望む、中央奥:剣岳、右:南沢岳

烏帽子小屋に戻り、後はブナ立尾根の下山のみです。登りは大変かもしれませんが、下りは大したことありません。高瀬ダムへ下山。タクシーは扇沢まで割安で行ってくれました。
その後、大町温泉の薬師の湯で汗を流した。湯上がり後、同じ烏帽子小屋からの下山者に数人出会った。その中に、4日間同じコースを踏破した70才に近い男性1名もいた。

高瀬ダムへ下山 左写真拡大、左コブ:前烏帽子、右:南沢岳

3日目に小雨があったが、概ね天気に恵まれて、特に2日の蓮華岳からの剣岳、最終日4日の烏帽子岳と久しぶりの北アルプスの景色を堪能できた。完全無欠の天気より、南沢岳の雨風などは、山の変化を楽しむ意味であった方が良かったと思える。
今回のルートは、北アルプスの稜線で最後に残る部分と言われる人のあまり行かない静寂なルートであり、特に中間に位置する船窪小屋のアットホームな雰囲気の山小屋の存在がこのコースを味わい深いものにしているのでしょう。


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