ラダック山脈6000m峰登頂の山旅(その3)

ゴンマ峰(Gongma、6138m)登頂

8月6日、5時5分TS発。ゴンマ峰はTSのすぐ東側にそびえている岩山だが、こちら側からは登れない。南側の沢をつめ、東側に回りこんで徐々に高度を上げていく。今日の参加者は日本人4名にスコットランド人のジェイミー君(30才台)を加えた5名です。最初に沢の南側にそびえる5880m峰が北面に雪を全面的に被ってそびえている。(この山はNZ人Trevorさんがこの日単独で登頂した。左下写真)
高度を上げると、Gunla(5650m)の東側にそびえるLargab(6190m)が大きく姿を現わす(右下写真)。

5880m峰Gunlaの向こうに、Largab6190mを望む

途中でジェイミー君が遅れだし、次に平岡Tさんが遅れ、3人で頂上に向う。ガラガラの岩場で、岩、石が不安定で崩れそうで慎重に足場をチェックしながらの登行です。10時50分にピーク手前の肩のような所に達し、休憩する。パンゴン山脈の山々も見える。GPSで6080mの表示で、すでにOlizane地図のピーク高度6040mを越している。

<ラダック山脈横断図(Olizane15万分の1地図)>

Gongma頂上直下Gongma最高所の岩場

頂上稜線に達すると、その先に岩場の最高所が目に入る。1人その場所まで行ってみる(11時50分、右上、右下写真)。頂上稜線は延長100mくらいあり、北側斜面には雪をつけている(左下写真)。

Gongma頂上稜線Gongma最高所で

パンドン山脈を望む頂上の岩をバックに

最初に到達した頂上に戻り(12時10分)、白井さん、平岡ガイドと合流する。平岡ガイドがケルンを積む。ここの高度がGPSで6138mでした。最高所は6140mを越えている。Leomann地図に、この山の名前、Gongma、と6300mの記載がある。Olizane地図の6040mとの差が大きく、どちらも正しくなさそうで、6100m台の山と思われる。ちなみに、ラダック語で、Gongmaは(Up、上)、そして後ほど横断するYogmalaのYogmaが(Down、下)の意味であり、村から見て、上の峠Gongmala、下の峠Yongmalaで、そのGongmalaの近くにそびえる鋭い岩山がGongmaと呼ばれたと想像される。周囲にこの山より高い山はなく、この近辺では最高所の山である。山脈反対側のLargabと対じしている感じです。

白井さんとケルンを積む平岡ガイド

12時50分に頂上を辞した。朝方はあまり目に入らなかったテント場近くの湖が目に入り、周囲の景色とよく調和している(右下写真)。16時30分、TS戻り。

ケルンと一緒にテント場近くに戻って

ラダック山脈6000m峰登頂の山旅(その4)へ 続きます。

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