ラダック山脈6000m峰登頂の山旅(その4)

Gongmala越えを取りやめ、転進してYogmala(5600m)を越える

8月7日、今日は休養日であるが、明日のGongmala越えの偵察を兼ねて一人Gongmalaの方に散歩に出かける。ちょうど現地ガイドのロブサンや馬方も同じ方向に出かけた。11時半、5450mまでで引き返したが、Gongma峰の北面の雪面を少し写真に捉えた(下写真)。また、西端の岩峰も写っている。明日、Gongmalaを越えれば、これ以上の写真が撮れ、この写真は不要になるはずであったが、Gongmalaは越えないことになり、この写真は貴重な写真に変わった。午後、洗髪、髭剃りなどで時間を過ごした。夕方から雨が降りだす。

Gongma峰(6138m)

8月8日、朝食後のミーティングで、一旦下山し、Yogmalaへ転進する方向が決定した。NZ人女性Fionaさんの高山病の様子が5850mのGongmala越えは無理、とのジェイミー隊長の判断である。その前日の6日には、カナダ人男性Murrayさんがやはり高山病で下山し、レーまで戻った。
9時20分、TS発、12時40分、4450m前々回TSでランチ。13時50分、舗装道路終点、Gongmala、Yogmala分岐点、4300m。Yogmalaの方に向い、15時10分、TS4470m着。

8月9日、約5000mのTSまで登る。9時10分発、11時30分、TS4960m着(右下写真)。テントを張っていると、雨が降りだす。明日、Yogmalaを越えたい。

<ラダック山脈横断図(Olizane15万分の1地図)>

8日11時半、4770m、川合流点の橋に戻った4960m、テントサイト

8月10日、Yogmala(5600m)越えの日。8時半TS発、沢をつめていく。右、東向きにかわり、振り返れば、西側のTamki5990mの頂上が白い(左下写真)。ここからでは1日ではむつかしそう。沢から一越えして平らな高原に出る。5500mに近い。一番低い乗越がYogmalaです(右下写真)。

振り返ればTamki5990mの頂上が白いYogmalaを望む

12時25分、Yogmalaに着く。高度計はジャスト5600mを示す。先着したジェイミーと一緒に写真に収まる(左下写真)。高山病の治ったFionaさんも早く到着して、元気になった。

Yogmalaでジェイミーと(東方向)5890m峰ほか北西方向を望む

続いて馬も人も登ってきて、全員がYogmalaに着いた。やはり1人の落伍者もなく峠を通過せねばならないので、大所帯になるほど大変です。これで、パンゴン山脈に向える。

馬も道を直してもらいながら登ってきた3人も登ってきた

Yogmala(5600m)5900m峰

昼食のランチを食べてから、下山にかかる。今日のテントサイトは、隊長のジェイミーの話ではかなり下まで下がる話であったが、馬と馬方さんまかせで、5300mでTS着、14時20分。パンドン山脈のハロン峰(harong、6300m)が見え、また、日本隊が登ったというルヘール峰(Ruhru、6130m)も見えている(下写真)。

パンドン山脈のハロン峰付近を望むRuhru峰6130mを望む

ラダック山脈6000m峰登頂の山旅(その5)へ 続きます。

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