2013年4月山行記録

10.尾鈴山(1405.2m)、大崩山(おおくえやま、1643.3m)

Time:
◆4月11日(木)、尾鈴山/晴れ
三差路(730m)640−810尾鈴山(1405.2m)825−910長崎鼻(1374m)915−1040三差路戻り
◆4月12日(金)、大崩山/前夜雨(雪)→晴れ
大崩山登山口(630m)610−大崩山荘(740m)640−705三里河原710−805袖ダキ(1257m)−900中ワク塚(1430m)905−955坊主尾根分岐(1570m)1000−1020大崩山山頂(1643.3m)1045−1140小積ダキ分岐(1380m)1145−大崩山荘1320−1340登山口戻り
Notes:
10日(水)、市房山を下山して、西都市を経由し(さいと温泉に寄った。他の川南温泉、木城温泉などは休日か休館中で利用できなかった)、都農町の尾鈴キャンプ場入口駐車場に着いたのは16時30分だった。今夜は車中泊の予定であり、西都市のコンビニでお弁当などを買ってきた。この駐車場は道路の両側に広く、トイレもあり、その近くに駐車した(左下写真)。もちろん他車は1台もいない。腹も減っているので、17時前から夕食をはじめ、暗くなる頃には終了、あとは、DVDのNHKグレートサミット/サハマなどを見てから寝た。

11日(木)、朝食後、三差路まで車を走らせる。ここは車2〜3台しか置けないが周回コースには便利な場所です。本来の駐車場はこの先に林道登山口駐車場というのがある。下山時三差路には3台車があり、あぶれた車が林道駐車場に2〜3台駐車していた。
尾鈴キャンプ場入口駐車場 9.5合目、日向灘を望む

三差路から尾鈴山まで1時間半ほどで着いた。尾鈴山は展望がきかないので、その手前に9.5合目として展望場所があり、日向灘と都農の町が望める(右上写真)。
尾鈴山も一等三角点の山です(左下写真)。例によってタイマー撮影する(右下写真)。
尾鈴山一等三角点(1405.2m) 尾鈴山山頂

周回コースは長崎尾(1374m、三等三角点あり)から尾根道を下り、途中で尾鈴山が望めた(左下写真)。10時40分という早い時間に戻ったので、国の名勝に指定されているという尾鈴山瀑布群の中でも「日本の滝百選」に選ばれている矢研の滝を見に行った。高さ73mの大瀑布で一見の価値ありです(右下写真)。
山ではだれにも会わず、戻った林道駐車場でこれから登るという一組に出会った。他の車(3〜4台)の人は、私のあとを同じコースで周回しているのかな?と思った。気温は3〜5℃と結構寒く、登山道には霜柱が随所に見られた。
尾鈴山を振りかえる 矢研(やとぎ)の滝

12時すぎに尾鈴キャンプ場を出発し、日向市、延岡市を通過して、15時すぎに今夜の宿泊先の民宿「大崩の茶屋」に着いた。最初は登山口から30分ほど登った山小屋の大崩山荘にシュラフなど持込で宿泊しようかと思っていたが、出発直前にネットで見つけたこの民宿は、地元の祝子川山岳会(大崩山の山岳クラブという感じ)の事務所もかねていてちょうど良さそうに思った。お値段も安く、素朴な手料理で一人で泊まるには最適だった。夕方ここに夕食と風呂に入りにきた福山からの人と明日は一緒に登るようになった。

12日(金)、6時まえに出発し、登山口まで車を走らせる。登山口は舗装道路の脇にあり通過しそうになる。スペースのある路肩に駐車することになる。大崩山荘までは30分、今日は展望のよいワク塚コースから登り坊主尾根を下山する行程とした。三里河原で祝子川(ほうりがわ)を渡る。橋が流されてないとの情報でその上流をさがすと簡単に渡りやすいところが見つかる。このあとは小積谷沿いに赤テープに導かれ、ガレ場を登り、袖ダキ展望所左の道標に従うとロープを伝って袖ダキに着く。ここからの展望は必ず写真に出てくる場所で、下ワク塚(左下写真)と、小積ダキ(右下写真)が望める。ここのアケボノツツジはまだ咲いていない。
袖ダキから下ワク塚の岩峰を望む 袖ダキから小積ダキの北壁を望む

下ワク塚を通過したころから雪がふえてくる。昨日夕方民宿あたりでは雨がふったが、山では雪だった。中ワク塚と登山道の分岐から中ワク塚に登ってみる。かなり急な岩の間の道でロープを伝って登る。雪が凍っていて滑りやすいところもある(左下写真)。中ワク塚では風も出て寒いのですぐに下って、登山道(こちらも凍っている)から上ワク塚の基部に着く。福山の人はまだ初心者で、袖ダキ、中ワク塚には登らず、ひたすら登山道を歩いて遅れないようにと歩いている。上ワク塚の基部からは平坦な道になりずっと一緒に大崩山山頂に到着した。
中ワク塚へ向かう、雪のトラバース 大崩山一等三角点(1643.3m)

大崩山も一等三角点の山で、今回の九州山行では一等三角点の山に3つ登ったことになる。昼食後下山は坊主尾根、今日登ってきたワク塚コースが反対側に望める(右下写真)。
大崩山山頂 坊主尾根よりワク塚コースを望む

小積ダキをすぎ、見返りの塔付近で今回はじめてアケボノツツジの花が咲いているのに出会った。まだ少々早く尾鈴山も、ワク塚コースでも見られなかった。やっと見つけたという感じでした。祝子川の渡渉も問題なく、登山口に13時40分に戻った。登り4時間、下り3時間、昼食30分の計7時間半でした。民宿の人の話ではワク塚コースは登り5時間が標準で、往復10時間ほどかかるとのことでした。今回の九州山行では、やはり一番登りごたえのある山でした。そして景色も良い山でした。たぶん九州内では(屋久島を除く)一番時間のかかる山だと思います。
アケボノツツジ 大崩山を振り返る

民宿の近くには「祝子川温泉美人の湯」があり、民宿宿泊者は無料で入れる。こんなへんぴな場所ですから平日はほどんど利用者はいません。福山の人と貸切です。木曜日は休館日だったので、ここには入れず民宿のお風呂に入れてもらった。民宿では久しぶりにお風呂を沸かしたと言っていた。民宿のオーナーさんは別のところに住んでいる。宿泊者名簿を見ても、1月以来数えるほどの人しか泊まっていない。山開きは28日だそうで、花も咲く5月連休から登山者が来るようです。
最初の予定ではこの日午後別府まで走りフェリーで大阪へ向かう予定であったが、別府までかなり時間がかかることと、この山も時間がかかること、そして、安い民宿が見つかったのでもう一泊することにした。

13日(土)、祝子川を6時半ころに出る。別府へ向かうがフェリーの出発は夕方であり時間をもてあますので、このまま車で東京まで走ることに変更した。ただ走るだけではつまらないので、宇佐神宮に立ち寄った。宇佐神宮の主神は比賣(ひめ)大神(天照大神の生みませる三柱の女神)、そして他の祭神は八幡大神(応神天皇)と神功皇后。宇佐美術館に「比賣大神の御降臨」の絵などが展示されていた。
宇佐神宮 比賣(ひめ)大神の御降臨

この一週間は天気に恵まれた。天気予報に雨マークはなく基本的にずっと晴れ、11日(木)夕方に局地的に少しの雨が降っただけでした。山の気温は3〜5℃ほどでしたが、夜は氷点下であり、登山中に雨に降られるとつらいところですが、寒いと感じることはあっても、濡れたことはなかった。
九州の二百名山も終わり、194山になりました。

桜島、高千穂峰、市房山へ戻ります。

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