2015年7月山行記録

11.7月の富士山(御殿場ルート〜剣ヶ峰)

Date:2015年7月15日(水)、晴れ→曇り一時雨
Time:
御殿場口新五合目(1440m)550ー647次郎坊(1920m)650−837新六合(旧五合)小屋(2600m)845−1005七合目小屋(3030m)1010−1057赤岩八合館(3300m)1105−1220御殿場頂上(3710m)1300−1315剣ヶ峰(3776m)1320−御殿場頂上1335−1437七.五合砂走館(3090m)1445−1620御殿場口新五合目
Notes:
7〜8月の開山期間は混雑するので富士山には行かないのが通例であったが、夏休み前の平日そして最長ルートの御殿場ルートならそれほどでもないので、登ることにした。目的は、66才の自分の今の体力で何時間で登れるか?を測るためです(冬に登ることを考えて)。6時間以内、5時間台で登れると思っていたが、結果は6時間半かかった。先日6月29日に、富士宮ルートを3時間で登ったので(6月の富士山その2、参照)、2倍以内の時間で登れるものと思っていたが、そう甘くはなかった。富士宮ルートの標高差は1300m、御殿場ルートは2300mです。標高差だけなら、2倍以内と思われるがさにあらず、2倍の時間がかかります。ガイド地図などは1.6倍程度の時間差を書いているが、富士宮ルートには甘い時間((大目の時間)を、御殿場ルートには厳しい時間(少な目の時間)を書いています。富士宮を4時間で登る人は、御殿場なら8時間はかかるでしょう。なお、ここで言う時間はすべて休憩時間を含みます。一方、ガイド地図などの時間は休憩時間を含んでないという違いがあります、念の為。

7月15日、明日から台風の影響で天気が崩れる予報のその前日、天気は今のところ快晴です。登りだしてすぐに二人連れ(女性は吉田から1回、男性は始めての富士山)を追い越した。明日から天気崩れますね?の私の言葉に、だから今日中に頂上に登り、明日はおりてくるだけにします、との返事でした。さて、どうなったでしょうか?
御殿場駐車場からの富士山 御殿場ルート入口の鳥居

次郎坊を予定の1時間ちょうどで通過し、傾斜が少し急になる頃振り返ると山中湖が望めます。その奥には御正体山などが見えます(左下写真)。
山中湖、御正体山を望む 新六合(旧五合目)小屋(2600m)

新六合(旧五合目)小屋まで単調なくねくねとした火山灰の道が長いですが、その先の七合目小屋までも長いです。期待した3.5時間では届かず、4時間少々かかりました。富士宮ルートならもう頂上に優に着いています。七合目は3030mですから標高差は1600mで、富士宮ルートの標高差1300mを越えています。先ほどの二人は新六合手前でまったく見えず今日中の登頂はむつかしいだろうと感じます。自分も、頂上まであと2時間はかかるので、6時間での登頂に疑問符がつきました。
宝永山、伊豆半島、駿河湾を望む 日の丸を掲げている7.4合目、わらじ館

七合目小屋手前で宝永山を下に望むようになり、今日は伊豆半島も駿河湾も雲が少なくすべて見えます(左上写真)。8月1日の富士山駅伝に備えてトレーニングに励むランナーが登山者より多いです。7.5合の砂走館ではそのランナーが休んでいました(左下写真)。
7.5合目、砂走館(3090m) 赤岩八合館(3300m)

赤岩八合館で休憩して最後の登りに備えます。ここまで来ればあとは1時間少々です(ここから1.5時間の表示あり)。
長田尾根記念碑(中央のコルが御殿場頂上) 御殿場頂上に到着(3710m)

頂上手前で、30才台?の若い男が休んでいるので、声をかけると、御殿場登山口を夜中の12時に出発したとのこと、12時間もかかっている、休み休みに登っているとしてもかかりすぎ?と感じた。
御殿場頂上銀名水前で 臨時郵便局と登山中の自衛隊員

御殿場頂上に6時間半で到着、ちょうど銀名水前のベンチが空いているので腰を掛け、昼食のパンを食べながら隣の単独の登山者に話しかけた。須走りから登ってきたとの事、御殿場から6時間半のことを話すと、自分は御殿場ルートなら8時間かかるとの答えだった。40〜50才台の現役の方で、水曜日が休みの人でよく富士山に登っているとのことでした。
富士宮頂上、浅間大社奥宮 奥宮の拝殿

富士宮頂上では、浅間大社奥宮の拝殿に御参りする。新築なった拝殿はきれいです(右上写真)。先ほどの郵便局では富士山の記念切手(1230円)を買ったし、ここではお賽銭にコインが役に立った。
剣ヶ峰を望む 剣ヶ峰頂上(3776m)

剣ヶ峰頂上では写真(右上写真)を撮ってもらうため順番待ちで5分のお休みでした。13時の剣ヶ峰の気温:8.9℃、湿度:54%、暖かいが、晴れの割には湿度が高めです。
白山岳とお釜を望む 御殿場頂上から下山します

御殿場頂上に戻り、下山します。今日は約1.6リッターのドリンクを持参したが、暑くて登りが長いため水を多量に飲んだため、7.5合、砂走館でミネラル水を買って(どの飲み物も500mlで500円)、休憩とした。この後、七合目からは大砂走りの下山ルートに入る。右下写真の「下り六合」付近は曇りの状態だったが、2400m付近から突然雨が降り出し、前がほとんど見えなくなった。雨雲が突然あらわれその中にに突入した。カッパ上を着て、休みなしで下る。下はずぶ濡れだが、涼しくなり気にならない。次郎坊を過ぎた1800m付近で止んできて、前も見えるようになった。富士山はこの付近の高度で雨雲が出やすい。冬にも経験している。
砂走館で休憩、水を買う 下り六合(2760m)で宝永山(2693m)を望む

大石小屋まで戻ると、小屋の人などが小屋前に出て何か待ち構えている風で、こぶ茶をご馳走になる。その女性と話しをすると、何と私が頂上手前で追い抜かした30才台男性の女友達?だった。途中で彼女は引き返したそうで、その男性を待っている、名古屋から来ていて車のキーは彼が持っているとの話だった。何と、彼はあの感じではまだまだ戻りそうにないように感じ、言葉がなかった。

このように、御殿場ルートのコースタイムを読み間違えているのか?、と思われる例が随所に今回うかがえた。それで、あえてコースタイムについての言及となりました。
最初に書いた登山時間(コースタイム)の内容を追加説明します。私の持っている「2013年版、昭文社、地図」では、富士宮ルート:5時間10分(310分)、御殿場ルート:8時間20分(500分)で、時間差は1.61倍です。「2011年版、静岡県御殿場市観光協会、ガイド地図」では、富士宮ルート:4時間20分(260分)、御殿場ルート:6時間50分(410分)で、時間差は1.58倍です(このコースタイム時間は休憩時間は含まない時間)。ガイド地図は富士宮ルートの1.6倍の時間があれば、御殿場ルートを登れるとのことですが、約2倍を見る必要があると考えます。富士宮ルートを4時間で登る人は、御殿場ルートは8時間、そして富士宮ルートを5時間もかかる人は御殿場ルートでは10時間、ひょっとしたらその日には登頂できないかも?と考えていただく必要がありそうに私には思われます(この実際にかかった時間は、いずれも休憩時間を含む時間です)。御殿場ルートを登る人は注意が必要です。今日はそのように感じる人に何人か会いました。ちなみに、16日の富士山は、風雨が強かったはずです。


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