2016年10月山行記録

16.ツルネ東稜から赤岳(2899m)

Date:2016年10月12日(水)、曇り/晴れ
Time:
美しの森駐車場(1470m)610ー715川俣川最初の堰堤(1710m)720−810出合小屋(1850m)818−903(2040m)908−1040ツルネ(2555m)1045−1103キレット小屋(2445m、昼食)1125−1300赤岳(2899m)1305−1320真教寺分岐(2845m)1330−1540牛首山(2280m)1545−1730美しの森駐車場
Notes:
前から気になっていたツルネ東稜から赤岳というバリエーションルート、天狗尾根のような岩場はなくテープ類もあるということで出かけることにした。11年前に登った天狗尾根は苦労した記憶がある(赤岳天狗尾根参照)。

美しの森駐車場を6時すぎに出発する。川俣川地獄谷の最初の堰堤に1時間ほどで着く。全部で8つほどあるという堰堤、前回は1ヶ所高巻きをしててこずった。そこは3番目の堰堤を過ぎたところだった。河原沿いに鉄パイプ堰堤を通過できたのだ。ずっと左岸側を通過した堰堤は最後の8番目で矢印に従い右岸側を登る(左下写真)。堰堤個所は20〜30分で通過し、あと30分ほど沢沿いに歩き出合小屋(右下写真)に予定通り2時間で着いた。
川俣川最後の堰堤(8番目) 出合小屋

出合小屋からはすぐに二股で右の赤岳沢を分け、西に向かい左の権現沢を横切り北向きに変わり、上の権現沢でツルネ東稜の道標が何個か出てくる。この付近は地形がわかりにくい代わりに道標が多くある。ツルネ東稜の取り付きからは岩尾根の急坂が続き、2040mで一たん平らになるが、また登りは続き、2290m付近で左に折れ、西に向かうと天狗尾根、大天狗が手近かに望める(左下写真)。
天狗尾根、大天狗を望む ツルネより権現岳を望む

左後方には富士山も姿を現す。あと一登りで赤岳主稜線のツルネに着く。風が強い、長袖1枚から脱いでいた半袖シャツにカッパと一度に2枚着る。下のスラックスに風が通る。権現岳、赤岳に富士山も変わらず美しい。
ツルネ東稜からの富士山

風の中キレット小屋に着くと、尾根から少し下っただけだが、風はなくなり陽もあたり昼食には快適な環境となる。昼食後、赤岳に向かい振り返ると権現岳の手前にツルネ東稜の尾根ラインが目に入った(右下写真)。
キレット小屋 手前の尾根がツルネ東稜(背景:権現岳)

赤岳南面の岩場を登っていくと、小天狗、大天狗を見下ろすようになり、左手には阿弥陀岳が望め(左下写真)、正面には赤岳山頂が近づく(右下写真)。
阿弥陀岳を望む 赤岳を望む、右:頂上小屋

赤岳にはちょうど1時に着いた。山頂では風がそれほどでなく良かった。何組かが休んでいて、写真だけ撮り、すぐに下り、真教寺尾根分岐で休んだ。
赤岳山頂(2899m) 赤岳一等三角点と頂上小屋

真教寺尾根の下りは岩場の連続で、鎖がずっと続く。2400m付近で楽になり、2316mP、扇山を経て、牛首山に着く。牛首山の三角点の上には塩が山にして置かれていた。しょっぱかったが、疲れには効いた。
真教寺尾根の下りの岩場 牛首山

美しの森駐車場に着いたのは、午後5時半、日暮れとなった。下り4時間、全体で11時間20分でした。

ツルネ東稜は変化に富んだなかなかおもしろいルートです。赤岳まで、昼食時間を含んで7時間かかり、そして真教寺尾根の下りは高齢者には足が痛くなりこたえました。

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