2018年3月山行記録

5.水ヶ塚から宝永山(2693m)

Date:2018年3月7日(水)、曇り→晴れ
Time:
水ヶ塚駐車場(1450m)720−840二合目(1830m)845ー915二合五勺、御殿庭下(1980m)920−952三合目、御殿庭中(2170m)958−1040道標(旧山体観測装置、2352m)1045−1115宝永第一火口(2430m、昼食)1135−1225宝永山(2693m)1240−1400四辻(二合、1800m)1408−1445御胎内1455−1530水ヶ塚駐車場
Notes:
3月に入って暖かい日が何日か続き、そして5日に雨が降った。富士山でも2000m以下は雪でなく雨になったようで、富士宮でスラッシュ雪崩のニュースが流れた。自衛隊、東富士演習場では、契約社員、濁流にのまれ二人死亡のニュースが6日夕刊に載った。7日は移動性高気圧がやってきて風のない日になる予報である。道路状況等あるが、予定通り、宝永山に向かう。県道23号に入って、道路通行止めのアナウンスがあったが、水ヶ塚駐車場までは入れた。ここから先が通行止めとなっていた。道路には所々黒い砂がのり、タイヤに砂を巻き込む音がした。前回の記録は、1802宝永火口です。

今日の天気は曇/晴で気温は冬に戻るとの予報である。水ヶ塚駐車場は曇天で、薄らと白い雪で覆われていた(左下写真)。太郎坊の駐車スペースには車3台を確認したが、ここには1台も来ていない。須山口登山道は雨で流されたのか、ほとんど雪は消えている(右下写真)。一気に春山になったようです。
水ヶ塚駐車場 登山道の雪は消えた

前回アイゼンを着けた二合目1830mは雪は消えていたが、すぐその上から雪は残り、1900mでアイゼンを着けた。2000mに近い御殿庭下の状況は左下写真で、1950m付近から晴れてきた。今日は一日この標高が晴と曇りの境界であった。
森林限界を超えると、目指す宝永山が見えてくるが、雪が少ない。
二合五勺、御殿庭下(1980m) 目指す宝永山を望む

富士山がいい形で見えてくる。今日はほぼ無風である。右が宝永第一火口、その下に宝永第二火口が見える。途中の山小屋も見える。頂上のピークは、左から三島岳、駒ケ岳、成就岳です。
2352m(旧山体観測装置)から望む富士山

前回の到達点であった2352mの旧山体観測装置の道標付近の雪も消えた。南アルプス?が雲の上に浮いている。帰宅して、地図を眺めて、大無間山、光岳が候補として浮かんだが、定かではない。
旧山体観測装置の道標 南アルプス?が雲に浮かぶ

第一火口縁から斜面トラバースして宝永第一火口に降りる。左下写真、青氷であるが、かなり柔らかくなっている。また、火口の上には富士山頂が少し見えている。ひっきりなしに、落石、落水の音がしている。昼食後、右下写真の登山道でなく、宝永山の最短リッジルートを登る。途中から雪がなくなり、アイゼンを外す。
宝永第一火口 宝永山を望む、最短ルートを選ぶ

宝永山頂も雪なし、暖かい。シャツ2枚で十分です。温度計は+5℃位に上がっている。ちなみに今日の富士山頂の正午の気温は、−8.5℃と暖かい、まさしく春山です。冬山を期待してジャケットを持ってきたが、出だしに羽織っただけで、ずっと背中に背負っている。
宝永山からの富士山 宝永山の記録写真

宝永山から降りるところで、一人の登山者に出会った、めずらしい。御殿場砂走りでは、シリセードを楽しもうとして、登り返して何回か滑っていたが、今日は暖かくて滑らない。四辻への下山ルートは斜面を横切るが、新しい砂流失による沢溝が見られた。
御殿場砂走り下山ルート 四辻からの富士山

幕岩の沢横断個所では、黒い流出溶岩砂とチラチラ降る雪の白い樹氷風木々とのコントラストが良かった。水ヶ塚駐車場に戻ると、雪は消えていた。曇っていたが、途中ちょっと富士山が姿を現した。
幕岩の沢には黒砂、木々には白雪 水ヶ塚駐車場の雪は消えた
雲の合間に望む富士山

宝永山は東京から一番近い2500m以上の山です。今回の登山は、非常にバラエティーに富んだ内容になり、冬から春にかけていろんなものが見える富士山、宝永山でした。また、来年も来たくなります。


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