2018年4月山行記録

6.熊伏山(1653.7m)

Date:2018年4月1日(日)、晴/うす曇り
Time:
青崩峠車道終点(1060m)1048−1053青崩峠(1082.5m)1055ー1135青崩の頭(1379m)1140−1235熊伏山(1653.7m、昼食)1310−1345青崩の頭1350−1435車道終点
Notes:
熊伏山は昨年2017年10月の玉山会で登る予定であったが、雨のため登れなくなった。そこで黒法師岳とあわせて一等三角点の山を二つ登る計画とした。一日目の熊伏山、新東名浜松浜北インターから青崩峠登山口までのルートは昨年の雨の中来ているのでわかっているので助かる。この国道152線は、中央構造線上にあり未開通の青崩峠は崩落が激しく「幻の国道」として知られ、現在は兵越峠へ迂回している。

左下写真の青崩峠登山口には「塩の道」の標識がある。通常はここが登山口であるが、車道はもう少し先の車道終点まで伸びている。ここから青崩峠までは5分とかからない。
青崩峠登山口 車道終点

左下写真の青崩峠には大きな標示板の他に地蔵や石碑群がある。南北にまさしく構造線の谷が見える。すぐ上には大崩壊地が見える。登りはじめて崩壊地の先には白い雪山が見えてくる。ヒマラヤを思わせるような山々である。途中で出会った単独女性と山の同定をして、間違いなく、聖岳、赤石岳、そして、その左にはかすかに荒川岳と南アルプスの3000m峰3山が見えている。
青崩峠 聖岳、赤石岳(右から)

その崩壊地の上の鉄塔のあった場所(4つの基礎跡がある)には青崩の頭の標示がある。しかし、ここは1379m地点であり、よく探すと四等三角点があった(帰りに見つけた)。案内本は、青崩の頭と三角点の位置を別の場所としているが、展望の良い平地の鉄塔跡は1か所、同じ場所というのが私の見た所の見解です。
青崩の頭 四等三角点熊伏山一等三角点(1653.7m)

あとは尾根道を1時間ほど歩けば、熊伏山に到着する。その前に前熊伏山という稜線分岐の場所を通過する。山頂からは、聖岳、赤石岳は見えないが、その右側に池口岳から中ノ尾根山、黒沢山へと続く赤石山脈主稜線の山々が望める。その右に、不動岳、黒法師岳と思われる山々へと続いている。
熊伏山山頂 池口岳から黒沢山へ続く赤石山脈主稜線

下りは1時間半で車に戻った。登り2時間、昼食時間込みで4時間、半日の手ごろなハイキングである。今日は日曜日であるが、人は少なかった。

伊那山脈(地)には4つの一等三角点がある。北から守屋山、戸倉山、鬼面山、そして熊伏山。それぞれに峠があり、杖突峠、分杭峠、地蔵峠、青崩峠、これらを国道152号が通過しているが、地蔵峠、青崩峠は国道がいまだに開通できない区間となっている。それはここを中央構造線が通っているため崩壊が激しく、トンネルを掘るのに難儀するためである。青崩峠、熊伏山に登ることで、4山踏破しやっと一つの目標を果たせた気がする。そして南アルプスの展望も楽しめた。まことに貴重な場所だと思う。
熊伏山の標高は1653.3mが旧来の国土地理院地図の標高であるが、現在の国土地理院地図は1653.7mとなっているので、こちらを採用した。

1804黒法師岳に続く。


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