2010年3月山行記録

5.石裂山(おざくさん)・岩山

Time:
◆3月17日(水)/晴
自宅610=625石神井公園駅640=850加蘇山神社駐車場(330m)900−925千本桂−953奥ノ宮−東剣ガ峰ー1035西剣ガ峰見晴台1045ー1055石裂山(879.4m、三等三角点)1100−1115月山1120−1200月山分岐のあずま屋(昼食)1220−1240加蘇山神社駐車場1250=1310日吉神社駐車場1320−1400二のタルミ1410−1455岩山(328.2m、三等三角点)1505−猿岩下りー1645日吉神社駐車場=出会いの森鹿沼温泉=2105石神井公園=2115自宅
(d=往復297km)
Notes:
栃木県鹿沼市にある石裂山(おざくさん)と岩山、どちらも栃木百名山だそうだが、今まで知らなかった。石裂山は、ハシゴと岩稜をたどる信仰の山、岩山は、岩場に富み、スリルが味わえる小連峰、と案内書に書かれている。折角行くのだから、この少し離れている二山を一日で登ることにした。
メンバーは、先週本沢温泉雪山トレックに一緒したNさんと、2月に蓼科山に一緒したMさんと私の3名です。石神井公園駅で待ち合わせ、大泉ICから外環、東北道、鹿沼ICを経て、登山口の加蘇山神社前の駐車場に着いた。

石裂山は「おざく信仰」と結びついた信仰の山で、左下写真の加蘇山神社は由緒ある古社とあり、歴史を感じさせる。20分ほど歩けばあずま屋の休憩所に着く。ここから竜ガ滝(右下写真)が望める。

加蘇山神社 竜ガ滝

あずま屋のすぐ先に「月山との分岐」の道標がある(左下写真)。左から石裂山に登り、右に降りてくる周遊コースに入る。分岐からすぐに「千本桂」に出会う(右下写真)。栃木県名木百選に選出された栃木県天然記念物である。


月山(つきやま)との分岐 千本桂

その先、中の宮跡にはあずま屋がある。ここから岩場が始まり、まず「行者帰しの岩場」です(下写真)。

鎖場が始まる 鎖場が始まる

右下写真の、洞窟にある奥ノ院には、ハシゴを伝って登る(左下写真)。

奥ノ宮への階段 奥ノ宮

この後は、よく整備された階段、ハシゴなどを歩き稜線に達し、東剣ガ峰に着く。ここからは垂直に近い場所をハシゴで下る(左下写真)。西剣ガ峰見晴台で休憩する。一旦、御沢峠に下り、登り返して、石裂山山頂に着いた(右下写真)。三等三角点がある。皇海山をはじめ日光連山の眺望が良い。
次の月山には月山神社がある。ここは石裂山より20m少し高く900mを越えているが、三角点がないため浮かばれない山である。ここから急下降して、分岐のあずま屋で昼食を摂った。
加蘇山神社に戻り、車で岩山の登山口になる日吉神社横に着く。

東剣ガ峰の下りハシゴ 石裂山(おざくさん、879.4m)山頂

本日の2番目の山、岩山は午後1時20分の出発となった。三番岩、二番岩、一番岩の岩山の順に登っていく。三番岩はまた、A峰、B峰、C峰と順番にその岩の間を登っていく(下写真)。岩場に切られた足場があるのがコースルートで、それ以外のルートは自由に登ろうと思えば登れる。

岩山、三番岩の登り始め 岩山、三番岩の登り始め

三番岩を過ぎ、二番岩との間の「二のタルミ」にはベンチがあり、休憩する。二番岩ではその岩に登ってみた(左下写真)。次の「一のタルミ」には東にエスケープルートがある。本コース最後猿岩の下りの長い鎖場はすべりやすく危険などで、雨天時などの逃げ道になっている。
程なく岩山に着く(右下写真)。三角点がある。見晴らしは良い。

二番岩に登る 岩山(328.2m)山頂

さらに岩稜を行くと猿岩の鎖場に着く。かなり垂直に近い岩場で、10m程の鎖が70〜80m続く。本日のメインイベント、クライマックスが始まる。まず私が鎖を伝って下降する(左下写真)。右下写真、一本目の鎖を終えて上を見たところです。女性のMさんにはザイルを出し、ガイドでもあるNさんが確保して降りてもらう。60mザイルで、目いっぱいの50mほどで切る。ザックからカラビナ、シュリンゲをだし、岩場の不安定な場所でビレイを取る。Nさんが降りてきて、もう1ピッチ(次は短いが)ザイル下降をしてもらい、岩場は終了した。時間がかかったが、久しぶりの垂壁の下降(懸垂下降ではない)はスリルがある。

猿岩の下り始まる 猿岩(鎖一本目下から上を望む)

今回は、Nさんのガイド業の下見であったが、ツアーでの2日分を1日でこなした。結構女性に人気のあるコースとの話でした。猿岩の鎖場の下降は危険があり、大勢では難しいと思われる。
石裂山は1000mに満たない低山であり夏服で来たが、稜線では風があった。岩山は300m台の山であり、里山の市街地に隣接するハイキングコースであるが、なかなか面白い山でした。
鹿沼温泉に浸かってから帰宅したが、低山で、丸一日、十分に堪能した山行でした。


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