2007年11月山行記録

13.初冬の富士山(3775.6m)

Date:2007年11月16日(金)[日帰り]、曇り
Party:栗本俊和単独
装備:ピッケル、アイゼン、ストック1本
Time:
自宅400=510足柄SA(朝食)540=御殿場IC=630富士宮口新五合目(2400m)705ー815新七合目御来光山荘(2790m)820ー900七合目山口山荘(3030m)910−950八合目池田館(3230m、アイゼン装着)1005−1045九合目万年雪山荘(3410m)1050ー1125九合五勺(3550m)1135-1205富士宮口頂上(3720m)1210−1225富士山剣ヶ峯頂上(3775.6m、昼食)1300−1325九合五勺1330−1400八合目(アイゼン脱着)1410−1545新五合目駐車場1605=1650御胎内温泉1805=御殿場IC=1900海老名SA(夕食、給油)1950=東京IC=2045自宅
(d=往復274km)
Notes:
今年の11月の富士山は、17〜25日の土日に別の予定があるため、10、11の土日頃に計画していた。ところが、天気の周期が悪くて、ちょうど10,11日に悪天の周期となり雨天のため中止せざるを得なかった。そこで、16日の金曜日に休暇を取り行くことにした。12(月)から15(木)まで絶好の晴天が続き、16(金)もそのまま継続し、17(土)から崩れると予想されていた。しかし、結果的には16日から天気は変わり目に入り、富士山では曇りのあまり良くない天気となった。
昨年、2006年11月の富士山の様子は、初冬の富士山、にあります。また、一昨年、2005年11月は、初冬の富士山剣ケ峯、です。比較して、読んでください。

曇りで、ガスの中、五合目駐車場に着いたが、先行して停まっているのは、この広い駐車場にたったの1台、土日と平日は、こうも様子が違うのかと感じた。

五合目駐車場 五合目の富士山案内図

どんよりとした肌寒い雰囲気の中(ちなみに気温は0℃)、歩き出しても前後に人もいないし、10〜20mくらい先しか見えないし、ペースはゆっくりだ。先行車の人がどの程度先にいるかな?と考えるくらいのものです。
3000m七合目を過ぎたあたりから上の空が見えてくる、雲の中から抜け出しそう。そして、風がでてくる。八合目に着いたところで、下山してくる人が目に入る。やはり先行車の人だった。アイゼンを着けていたので、私もここでアイゼンを着ける。
風が強くなってくる。九合目で、ちらっと見えた後続の2人パーティーが追いついてくる(下写真)。

九合目に登ってくる2人 九合目万年雪山荘

九合五勺のいつも強風の吹きぬける箇所を過ぎて、雪の斜面を登り、2人パーティーとほぼ同時に富士宮口の頂上に着いた。浅間大社をバックにシャッターを押してもらった。(右下写真)。


富士宮口頂上浅間大社全景 富士宮口頂上、浅間大社前

直ぐに剣ケ峯に向かう2人を追って、こちらも頂上に向かう。10m先しか見えないので、当然剣ケ峯は見えない。前の2人に追いつき、ほぼ同時に頂上に着いた。そしてまたシャッターを押してもらえた(左下写真)。
2人は直ぐに下山したが、こちらは昼食とした。この頂上の場所は閉鎖された測候所の影になり、一番風のない場所です。右下は、その測候所の建物の写真です。気温は−8℃。

富士山剣ケ峯頂上(3775.6m) 頂上測候所と展望台

九合五勺まで降りると少し明るくなり、小屋前から上下の様子を写真に収めた(下写真)。

九合五勺から上を望む 九合五勺から下を望む

九合目に降りる途中でアイゼンなしの登山靴でない若者2人に出会った。1週間前にそのような4人が降りられなくなりヘリで降ろされたことを説明して、降りるように話したが、どうしただろうか?
九合目で2人パーティを追い越し、八合目でアイゼンを外した。八合目では晴れ間も見えたのに、六合目では小雪がちらついてきた。また雲の中に入ったようだ。五合目では霧氷が見られた。

八合目から上を望む 五合目登山道入口

本日の富士山の登頂者はここに出てきた4人だけだと思います。平日ではこのように数えられる位の人数しか登らないようです。また天気もあまり良くなかったし。

帰りには、御胎内温泉に立ち寄った。今年1月の、冬の富士山、原生林と大雪原ツアー、に参加した時に寄ったが、その時は日曜日で超満員だったが、今日は平日でお客は数えるほどで、露天風呂をはじめ内風呂もゆったりと浸かることができて、疲れが取れた気がします。また、平日の良い点は高速の渋滞のないこと、海老名SAでゆっくりと夕食を食べて帰宅できました。
参考のため高速料金を書いておきます。ETC利用による割引で、行きが早朝夜間割引で2500円が1250円に、帰りが通勤割引で1800円です。
天気は今一つ良くなかったが、悪いというところまでは至ってなくて、登頂するには風が少し強いというだけで問題なかった。今年の富士山はこの1回だけでしたが、山に登ったという感じになれるし、高所順化用トレとして3000m以上で上へ登る山はここだけであり、自分の体調のバロメータにもなる大切な山です。


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